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Friday, 04 December 2020

超ウルトラコーダドン

先日、よく知つてゐるはずなのに題名が思ひ出せない曲が脳裡に蘇つた。
多分、もう曲の最後の方だ。
さう、クラシックの曲である。
わかんないなーと思ひながら脳裡に流れるにまかせ、次の楽章がはじまつてわかつた。
チャイコフスキーの交響曲第四番の第一楽章のコーダだつた。

イントロクイズといふものがある。
その昔、クイズ・ドレミファドンといふTV番組があつて、その番組でやつてゐた。
歌の前奏部分だけ流して題名(もしかしたら歌手名とかもあつたかもしれない)を当てるといふクイズだ。
流す前奏部分が短くなるとウルトライントロクイズになり、出だしのちよつとした音だけになると超ウルトライントロクイズになる。

前奏といひイントロダクションといふ。
さまざまな曲があるが、出だしが印象的な曲は多い。
だからイントロクイズが成り立つ。
でもコーダクイズは? エンディングクイズの方がいいのかな。
いづれにしても、終結部といふのは似たやうな感じの曲が多い気がする。
少なくとも巷によく流れるクラシックの曲はそんな気がするなあ。
今回脳内に流れたくらゐの長さならわかつて然るべきかとは思ふけど。
#と云つてもどこから流れたかとかさつぱり伝はらないとは思ふが。

でも最後の一音となつたらどうだらう。
それも超ウルトライントロクイズ並みの超ウルトラエンディングクイズだとしたら。
わかんないんぢやないかなあ。
「あー、これは音が小さくなつていくから「『新世界』より」ですね」とか、わかるものなんだらうか。
わかるものもあるのかもしれないけど、やつがれには自身がないなあ。
絶対音感とかないからといふ理由もあるが、記憶力もない。

だいたい音楽つて途中からは聞かないと思ふんだよね。
と書きつつ、いま『銀河英雄伝説』の『我が征くは星の大海』に出てきたニールセンの「不滅」とか思ひ出したけれど、あれはまああの曲の中で銀英伝に使ふとしたらあそこしかないよねといふ部分なので、ありかな。
効果音の人やDJはともかくとして、曲をバラしたり途中から聞いたりといふことはあまりないと思ふのだ。
あ、あと演奏家や歌手でうまくできないところだけ何回もくり返し練習するとかいふことがなけれけば。
音楽は最初から聞くもの。
途中で飽きてやめたり時間がなくて最後まで聞けなかつたりすることはあるかもしれない。
でもまあ、大抵最初から最後まで順番に聞く。
交響曲なんかの場合、いきなり第四楽章から聞いて第一楽章を聞き、第二、第三と聞くといふやうなことはしない。
してもいいのかもしれないけれど、そしていまはそれがとてもかんたんにできるやうになつてはゐるけれど、しない。
作曲家はさうは作らなかつたからだ。

さうすると、出だしは他の曲とは違ふやうに作るけれど、終はりは似たやうになつてしまふんではないかなあ。
それに出だしはともかく、終はりは大抵一度の和音で終はるしさ。
フェイドアウトしていく歌謡曲の場合はどれが終はりの一音なのかわからなかつたりするし。

それともやつがれが知らないだけで世の中にはイントロクイズならぬエンディングクイズがあつて、とても人気があつたりするのだらうか。
するのかもしれない。
なにしろ世界は広いからなあ。

いつかエンディングクイズに出会ふ日のために、最後の一音まできちんと聞いた方がいいのかもしれない。
と、日記には書いておかう。

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