楽しい時間は戻らない
七宝模様の替襟は、もう年内にはできあがらない。
休みに入つたらもう職場には行かないから、どこかにタティングする時間を割り当てないとな。
さうしないともう進まなくなつてしまふ。
以前は歌舞伎を見に行つたをり、幕間にタティングしてたりしたんだけどねえ。
それもできなくなつてしまつて久しい。
幕間がないからね。
国立劇場にはあるけれど、座席で結ぶのはちよつと窮屈だ。
ロビーの椅子はひとり置きしか座れないやうになつてゐて、ちよつと足りない感じだし。
この休みには「ドクター・フー」か「Horrible Histories」を見やうと思つてゐるので、そのあひだにタティングしてもいいな。
かつてはケーブルTVに加盟してゐて、土日にスタートレックなど見ながらタティングしたものだつた。
その時間が一番楽しかつた。
あの楽しかつた日々をふたたび、といふ思ひもある。
さう、あのころはほんたうに楽しかつた。
もうあんな楽しい時間は戻つてこないのかもしれない。
それが判明するのが怖くて、なにか楽しいものを見ながらタティングとかできないのかもしれないな。
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