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Friday, 02 October 2020

持ち主と持ち物とは違ふでせう?

実は刀剣乱舞で遊んでゐる。
はじめたのは八月二十一日のことだと日誌には書いてある。
大盤振る舞ひで、この機会を逃したらもうこんなことはないかも、といふのでダウンロードしてみたのだつた。

その時点で、Twitterの自分のTimeLineには刀剣乱舞のいいところは刀剣男子がユーザにinteractしてこないところだ、といふつぶやきが流れてきてゐた。
実のところ、その真意がわかつたわけではないのだが、おそらくあちらからああせいかうせいとは云つてこないといふことだらうと理解してゐた。

実際にはじめてみると、「え、だつて、刀工/持ち主と刀とはイコールぢやないでせう?」といふ点に違和感を覚えた。
刀鍛冶あるひは持ち主が大事にしたものだから、刀にもその魂が宿つたのです、といふことなのだらうか。
いやー、それはないのではー。
といふあたりから、自分はこのゲームに向いてゐない。
だつて考へてもごらんよ。
自分が使つてゐる、愛用してゐる、偏愛してゐるといつてもいい万年筆を、だよ、万が一擬人化した場合、自分そつくりになると思ふ?
ならないんぢやないかなあ。
なつてほしくないとも思ふ。
だいたいさういペンといふのは一本ぢやないしさ。

そんな感じで遊んでみると、これはもうレヴェル上げのゲームにしかならない。
即ち、倦んでしまふ。
ひとつひとつ敵をつぶしていつて、あー、はいはい、ボス戦ね、みたような。
そのくりかへしだ。

しかもやつがれは「孫子」とかきつちり読んでゐるから(ウソ)、戦ひに感情は無用と思つてゐる。
つまり、依怙贔屓はいけない。
どれかひとつだけ強くしたりだとか、どれかは見捨てるとか、さういふことはしてはいけない。
平等が重要。
これつて、疲れるのよ。
ムリ。元気がないと。

そんな感じで、ちまちまやつてゐたわけだけれども、いい加減限界かなー、と思つてゐたのだが。
あるとき、「これつてもしかして、堀内正美になつた気分で遊べばいいんぢやない?」といふことに気がついた。
開眼したといつてもいい。

こんなことを書きながら、実は去年、映画は見に行つたんだよね。
なぜといつて、堀内正美が出てゐると聞いたからだ。
友人に「おもしろいよ」と勧められたといふこともあるけれど、おそらく堀内正美が出てゐなかつた見に行つてゐない。
映画自体はおもしろかつた。
刀剣乱舞についてはまつたく知らない状態で見に行つたのだが(なにしろ「えっ、槍もゐるの?」と驚いたくらゐだ)、それでも楽しく見た。

のちに、堀内正美の役はいはゆるユーザの役だといふことを知つた。
といふことは、刀剣乱舞で遊ぶといふことは映画の堀内正美の役をやるつてことぢやん?
#逆です。

そんなわけで、いまもやつぱりちまちま遊んでゐる。
どれくらゐちまちまかといふと、大阪城の41階に苦労してゐるくらゐちまちまだ。
どうしたらいいのかなー、自分自身のレヴェルをあげるしかないのかなー、などと思ひつつ、一度試しては休み、また試しては休みしてゐる。

ほんたうは、おだやか〜な刀ばかりで部隊を組むとか、ヘンテコリンな刀ばかりで部隊を組むとか、いぢけた刀ばかりで部隊を組むとか、メガネくん(なぜ刀がメガネをかけてゐるのかとか訊いてはいけない)だけで部隊を組むとか、さういふことがやつてみたいのだが、それはもうちよつと全体的にレヴェル上げしないとむつかしさうだ。
こんなにちまちまやつててそんなことができる日が来るのか。
その前に飽きるに一票だな。

それにしても、なんで自分はこんなにlow-keyかね。

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