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Friday, 16 October 2020

芝居のチケットが買へないとき

「浦島さん」を見た。
福士蒼汰主演の芝居だ。
太宰治の同名作品を舞台化したものだといふ。
出演者はほかに粟根まことと羽野晶紀の、全部で三人だけの芝居である。
同時に「カチカチ山」も上演されてゐた。
こちらは宮野真守主演で、出演者はほかに井上小百合だけのこちらは二人芝居だ。

最初からライヴ配信があることになつてゐて、おそらくチケットも入手しづらいだらうし、そちらを見ることにしてゐた。
だが、「カチカチ山」は見られなかつた。
気がついたら今日の昼が千穐楽だといふ。
仕事をせねばならないし、とても見ることはできない。
アーカイヴ視聴といふ手もあるからまだいいけれど、ライヴ配信を見ることはできない。

どうしてかうなつてしまつたのかといふと、気分が落ち込んでゐるからだ。
どうもここのところ気持ちが沈んでゐる。
気持ちが沈んでゐると、芝居のチケットが取れなくなる。
前売り開始と知つてゐて、買ふことができない。
芝居見物に出かける気力がわかないからだ。
無論、芝居を観にいくのはもつと先のことだ。
そのころには気分も上向いてゐて、出かける気力もわいてゐる可能性は高い。
実際、「なぜあのときチケットを取つておかなかつたのか」と悔やむこともある。
でも仕方がない。
だつてやる気が出ないんだもの。

そんなわけで「浦島さん」にはなんとか間に合つたものの、「カチカチ山」は逃してしまつた。
そして、来月のチケットはなにひとつ買つてゐない。
国立劇場では中村吉右衛門が俊寛を、片岡仁左衛門が毛谷村の六助をやるといふのに、それすら手に入れてゐない。
おそらく来月は芝居はひとつも見ないのに違ひない。
国立劇場はそんなだから碌な当日券があるとも思はれない。
歌舞伎座はいまひとつ乗り気でない演目・配役ばかりだしなあ。「身替座禅」が見たいくらゐか。

それもこれも、出勤しなければならないといふのが原因な気がしてゐるが定かではない。
出勤するだけでHPもMPもけづられてしまふ。
土日にはもうなにも残つてゐない。
それでしたいことがなにもできず、さらに気分が沈んてゆく。

この週末はチケットを取つてゐるから出かける予定だ。
無理して出かけることになるだらう。
だつたら行かなければいいのに、とも思ふ。
どつちがいいんだらうね。
せつかくチケットを取つたのにもつたいないと思ひながら家で漫然と過ごすのと、出かけたくない出かけるのがつらすぎると思ひながらも外出するのと。
どつちもどつちか。

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