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Tuesday, 29 September 2020

再開

TwitterのTimeLineに「RBG RIP」の文字が並んだのが今から十日ほど前のこと。
ルース・ベイダー・ギンズバーグのことはよくは知らない。映画も見そびれた。
替襟で有名といふことくらゐしか知らない。
裁判官の着るローブに替襟はよく似合ふ。
時に目を疑ふやうな奇抜なデザインのものを身につけてゐたこともあつたやうに記憶するが、よく見かけるのは普通にdaintyなレースの替襟のやうに思ふ。
RBGの替襟をモチーフにしたブローチなどのアクセサリもあつて、こちらもどぎついものではない。

さうだ。レースの替襟を作らうかな。
十日前にはまつくた考へたこともないことだつた。
昨日、突然頭に浮かんだ。
替襟は、以前から作りたいと思つてゐた。
かぎ針編みでは作つたことがある。
スーパードルフィーのショールにちやうどいいサイズに仕上がつて、替襟としては使つたことはない。
でも作つてゐるときには替襟のつもりで作つてゐた。

ひとつ、作りたい替襟がある。
藤戸禎子のデザインで、『華麗なるレース タッチングレース』に掲載されてゐた替襟だ。
指定では絹穴糸で作ることになつてゐるが、替襟を作るに足るやうな絹穴糸は持つてゐない。
ここはDMCのコルドネスペシャル#40でどうだらうか。

といふわけで、作り始めてみた。

実は作りはじめる前にちよつとリハビリもしてみた。
タティングシャトルを使つてゐても、手が痛くない。
それくらゐ、腱鞘炎が快復してきたやうだ。
編み針だとまだちよつと痛くなるときがある、とは昨日も書いたとほりだ。
右手だからね。利き手のせゐかなかなかよくならない。
もつとも左手の時も半年くらゐかかつたから、右手はもつとかかつても仕方がないかもしれない。
でもシャトルを使へるくらゐにはよくなつてきたやうだ。

替襟は作つても使はないと思ふ。
替襟をつけて映えるやうな服を持つてゐないからだ。
見れば見るほど、裁判官のローブに替襟は映える。
替襟をつけるためにデザインされたかのやうだ。

RBG追悼の記事を読んでゐると、替襟はRBGにとつて武器でもあつた、みたような話があつたりする。
強いけど、繊細な美しさも求める、みたような話だ。
でもさー、もう何世紀も前のことだけど、男の人だつてレースびらびらだつた時代があるぢやん?
三銃士とか見てたらみんなレースびらびらぢゃん?
男の人もまたレースを身につけるやうになつてもいいんぢやないかな。

替襟は使ふ予定はないが、タティングレースのスカーフはまた作つてみたいと思つてゐる。
さういやRBGの写真にもレースとおぼしきジャボといはうかスカーフといはうか、そんなものを首に巻いてゐるものがあつたやうに思ふ。
さういふの、作つてみたいなあ。

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