スピリチュアルは抜きで
『Holistic Tarot』を読んでゐる。
翻訳本も出版されたのだが、如何せん高額だ。
それに、物理的に本を増やしてはいけない気がする。
#創元文庫の銀英伝15巻セットを買つたのはどこの誰だか。
そんなわけで、原書のKindle版を入手した。
この本を読むきつかけは、TwitterのTimeLineで、「この本は占ひといふよりは、タロットを状況判断などに使ふやう考へた本」といふ話を見かけたからだ。
『易経』だつたか、その解説本だつたかに、こんな話が書いてあつた。
とある国の王子がとんでもない人物だつた。
次に王位を継ぐのはその人物といふことになつてゐる。
ある時、易でその是非を占ふことがあつた。
出た卦は、王子の即位を吉とするものだつた。
だが、易に通じたある人物が、爻の内容だか陰陽が合してゐないだかを論じて、王子は継ぐべきではない、といふ。
これを読んだときに、易といふのは占ひの道具ではなく、事情に通じた人がものの見方を得るための道具なんだな、と思つた。
受け取り方次第だけどね。
占ひだと思つてゐる人は、出た卦で王子は王位を継ぐべきだと読む。
現状を見て今後の行動を考へる助けになると思つてゐる人は、さういふ見方をする。
タロットもまたさうしたものだらう。
さう思つたし、『Holistic Tarot』の序にもそんなやうなことが書いてある。
だが、実際に読んでみると、さうばかりともいへないんだなあ。
たとへば、タロットにはカードによつて星座とつながりがあるカードがある。
皇帝のカードは牡羊座、教皇のカードは牡牛座、恋のカードは双子座、といつた具合だ。
また、杖・聖杯・剣・金貨はそれぞれ火・水・風・土の星座とつながりがあるのらしい。
待つて待つて待つて。
星占ひ?
あてになるの、それ?
といふわけで、カードの説明のところですでにちよつと萎えてゐる。
つづいて占ひをはじめる前にsignifier cardといふのを決めるのださうだが、そこでもかういふ話になつてきてゐて、挫折しさうな予感。
易に切り替へやうかな。
考へてみたら、タロットカードは78枚。易の卦より多い。
タロットカードの方が絵になつてゐてわかりやすいといふことはあるけれども。
それともスピリチュアルはもう織り込み済みといふことにして、「あー、はいはい」と思ひながら読むか。
悩んでゐる。
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