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Wednesday, 22 July 2020

夜更ししなくて済む理由

昨日は報復性夜更しについて書いた。
日中仕事のためにしたいことができず、そのため夜いつまでも夜更しをしてしまふ、といふ話だ。

ほかにも、無意味な夜更しはなにごとも先延ばしにしがちな人に見られがちといふ話もある。
なるほど、寝ることさへも先延ばしにしてしまふんだらう。
わからないことはないし、自分の場合もそれかもしれないとも思ふ。
一時の自分は寝ることを先延ばしにして編みつづけてゐたわけだ。
編むことを先延ばしにすればよかつたのにね。

ところで、最近はあまり夜更しをしなくなつてきた。
最近、といふのは、今月に入つてからだ。
五月六月の就寝時間はひどかつた。
これは昨日も書いたか。
2時半はあたりまへで、ひどいときは4時近くまでだらだらと起きてゐることがあつた。
もう眠くてなにもできないにも関はらず、だ。
これなどは寝ることを先延ばしにしてゐたといへないこともない。
ただ、五月六月は出勤することも多かったので、やはり日中自分の自由にならない時間が長いことに嫌気がさしてゐたんだらうな、とも思ふ。
四月はまるまる在宅勤務だつた。
在宅勤務だつて、日中は仕事に縛り付けられてゐる。
しかし、通勤時間はない。
他人の目を気にしてしなくてもいい残業をする必要もない。
電車が遅れて帰宅時間が遅れるといふこともない。
さうさう、在宅勤務のなにが快適つて、電車遅延や運転見合せの報を受けても心穏やかでゐられることだ。
どうしやう、いつどうやつて帰らうと、判断力の衰へた夕方に悩まなくてもいいのだ。
なんて楽ちんなんだらう。

今月はいまのところ家で働いてゐる。
決まつた時間に仕事をはじめ、決まつた時間に仕事を終へる……といきたいところだが、5時半過ぎに客から問合せが来たりして、終業時間だけはままならぬことも多い。
でも、電車の時間を気にせずに仕事を終へることができてゐる。
自分が自由に使へる時間が増えたからだらう、夜更しをしなくても済むやうになつてきた。
明日、起きてからすればいいぢやない。
さう思へるからだ。

早起きしませう、といふ人々がゐる。
米国の大企業のCEOなどは朝5時とか4時とかに起きるといふ。
3時に起きるといふ人もゐる。
それつてつまり、夜更ししないで朝早く起きることにしてやりたいことやるべきことをすればいいつて話なんだな。
やつと合点が行つた。
以前、自分も朝5時起きを目指してゐたことがある。
早起きして、その分早く寝やうとしてゐた。
でもやめた。
朝5時に起きるためには早く寝る必要があり、その時間に寝てゐると歌舞伎座の夜の部など見に行けなくなるからだ。
下手すると、終演前に就寝時間がきてしまふ。
一日くらゐ夜更ししてもかまはないではないか。
さうも思ふが、朝5時起きをはじめたばかりのころは一日でも夜更しをしてしまふともう躰がいふことをきかず、どうにもならなかつた。
そんなわけで朝5時起きの躰にはならなかつたけれど、なつてゐたとしたらそれはそれで夜の部を見るのがつらかつただらう。
いつもの就寝時間にまだ終演してゐないからだ。

今月もはじめのうちは起床時間も帰宅時間も滅茶苦茶だつた。
きちんとした時間に起きてちやんとした時間に寝やうと思つても、その前の月が滅茶苦茶だつたからそれをひきずつてゐた。
今月一ヶ月かけて規則正しく寝て起きられるやうになればいいだらうといふことにしてゐた。
これといつて計画的になにかしてゐたわけではないけれど、自然とさうなつてきてゐる。
このままうまく定着するといいと思ふのだが、来月からまた出社しろといふことになつたらどうしやう。

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