Morning Pages 再び
最近、少し早く起きられるやうになつてきた。
といふ話は昨日も一昨日も書いたとほりだ。
で、起きてなにをしてゐるのかといふと、スモールサイズのLEUCHTTURMにあれこれ書き付けてゐる。
以前、Morning Pages といふのをやつてゐた。
起きてすぐ、とにかくほかのすることをする前にA4用紙3枚に思ひ浮かんだことを書き付ける。
そして、2度と読み返さない。
まあ、8週間過ぎたら読み返してもいいといふことになつてはゐるけれども、読み返さないことを前提として書く。
それが Morning Pages だ。
Julia Cameron の『The Artist's Way』といふ本に紹介されてゐる。
つづけてゐるとクリエイティビティがあがるのだといふ。
当時は Moleskine のポケットサイズに毎日3ページ書いてゐた。
A4ぢやないぢやない、といふ話もあるが、持ち歩くにはこれが最適なサイズだと思つたんだよね。
毎日書かないといけないから。
旅先でも書くつてことだからね。
それに、やはり朝起きてほかのことをせずに3ページも書くことはできなかつた。
結局、ちよつと早めに出社して職場で書いてゐた。
墓参に向かふ電車の中で書いたこともある。
さうすると、A4サイズだとちよつとむつかしいんだよね。
ただ、さうやつてほかのことをいろいろしてから書くのは Morning Pages とはいへないのだらう。
Morning Pages で大事なことは、「こんなことを書いてはいけないのではないか」「あんなことを書くなんてをかしいんぢやないか」といふ無意識の抵抗のない状態で書くことだからだ。
起床した直後といふのは、さうした防衛機能(であつてゐるかな)がまだ完全に機能していないのだといふ。
起きて歯を磨いたり顔を洗つたり、さらには食事をしたり新聞を読んだりTVを見たりすると、この防衛機能も目覚めるのださうな。
Morning Pages を読み直してはいけないといふのもそこからきてゐる。
あとで読み返すことを前提に書くと、防衛機能が働いてしまふといふのだ。
そんなわけで、Moleskine を2冊ほど使ひきつたところで書くのをやめてしまつた。
書いてゐるからといつてより創造的になつたやうな気はしなかつたし、実際なつてゐなかつただらうと思ふ。
Morning Pages を書くことで「創造的なこと」をしてしまつてゐるので、それで満足してしまつてゐた面もあらう。
それに、読み返せないといふのがつらかつた。
あのことを書いたはずなのに、どこにも見当たらない。
おそらく Morning Pages に書いたのだらうが、見返せないのだからわからない。
なんか、ちよつとおもしろいことを書いたはずだつたのにな。
その Morning Pages に似たやうなことを今週はやつてゐる。
起きて、歯を磨いて体温を測りコーヒーを入れたあと、だけどね。
だから防衛機能はもう働いてゐる。
何ページ書くかは決めてはゐない。
書きたいだけ、あるいは時間がくるまで書く。
読み返すのはもちろんかまはない。
さうやつて書いてゐると、思はぬことを書き付けたりすることがある。
それが楽しくて書いてしまふ。
多分、このblogをつづけてゐるのもそれだ。
かうしてマシンにむかつてキーボードを叩いてゐると、ときをり思つてもみなかつたことを打つてゐることがある。
おそらく Morning Pages の効用のひとつにもあるだらう、思つてもみないことを書き付けること、といふのが。
これは、書かないと書き続けないと体験できない。
朝からちよつと気分があがる。
無論、思はぬことなどなにも出てこないこともあるけれどね。
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