久しぶりに Tat Out
日曜日、久しぶりに電車の中でタティングをしてみた。
ちやうど折り返す電車に乗れたので出発までの間、やつてみたのだつた。
かつてはよくやつてゐた。
日本の電車内ではあみものはしてはいけないといふ。
過去に編み針が人にささるといふ事故があつたからなのださうだ。
人づてに聞いただけなので、ほんたうにそんな事故があつたのか、あつたとしてその後ほんたうにあみものが禁じられてゐるのかどうか、定かではないし調べてもゐない。
だいたい、編み針がダメならペンや鉛筆だつてダメでせう。
でも込み合ふ通勤電車の中で数独をしたり手帳になにか書き込んだりしてゐる人はゐる。
ひとり編み針だけがダメといふのは納得がいかない。
でも万が一あみものが禁止されてゐるときのことを考へて、タティングレースならいいだらうと思つた。
なにしろ、電車で隣の席に座つた人がクロススティッチをしてゐるところに出会つたことがあるやつがれだ。
このときもやはり折り返しの電車で、発車するまでは「走り出したらやめるだらう」と思つて黙つてゐたが、電車が出発してもつづけてゐたので驚くとともにやめてくれるやうお願ひしたことだつた。
クロススティッチはよくてあみものはダメなのか。
そこも問ひたいが今回はおく。
いづれにせよ、乗り物に乗つてタティングはよくしてゐた。
新幹線に乗るときなどもする。
新幹線では、糸を巻いたシャトルを持つて乗り、乗つたところから作り始めてどこまでできるか試すことが多い。
大抵、それほどできはしない。
途中で寝ちやつたりするしね。
病院の待合室でもタティングをする。
あみものより話しかけられることが少ないからだ。
あみものだと「なにを編んでゐるの」からはじまつて、ご自身のあみもの歴を語る方がいらしたりする。
Knit Out の醍醐味はさういふところにある、のかもしれないが、自分の場合は時間がないし待つてゐる間暇で仕方がないのでするといふところがある。
さう告げればいいのかもしれないが、なんとなくためらはれるのはなぜだらう。
そんなわけで、Tat out。
日曜日の電車はいまはとても空いてゐて、隣の席があいたままといふことも多い。
発車を待つ間、のんびりした気分でのほほんとタティングをする。
そんなにたいした時間ぢやないからこれといつたものはまだできてゐないが、今後も隙を見つけてTat out したいと思つてゐる。
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