気のゆるみ
自粛中とはいへ歩かないと足腰が弱るので、スニーカーを購入したのが四月のこと。
そのころは歩いてゐた。
在宅勤務をしてゐて、意識して歩かないと体力がなくなつていくばかりだと思つたからだ。
仕事を終へて、まだ明るいうちに歩く。
30分も歩くと暗くなつてくるからそんなにたくさんは歩けない。
それがちやうどよかつた。
五月六月と職場や客先に行くことがあつた。
いつ客先に行くとも知れぬので、スニーカーの出番はなくなつた。
土日は、平日出かけてゐるのだからとひきこもることが多かつた。
七月になつてまた自宅で働いてゐる。
でも歩きには行つてゐない。
行くとしても、ゴミを捨てに行つたあとほんの五分ほどだつたり、近所に買物に行くくらゐだ。
雨が降つてゐるから、といふことはある。
今月はやたらと雨の日が多い。
くもつてゐる日は蒸して暑い。
歩かうといふ意欲が失せてしまふ。
その結果、駅前の医者への行き帰りに途中までバスに乗つて降りて歩くくらゐしかまともに歩いてゐない。
雨だから、暑いからといふ天候のせゐもあるけれど。
でもどちらかといふと、四月のときのやうな危機感が薄いのではないかといふ気がする。
四月のあひだ一ヶ月在宅勤務をして、五月の連休が明けてから出勤したが、そんなに体力の落ちた気はしなかつた。
ノートPCを背負つて行き来してゐたけれど、そんなにつらいと思つたことはない。
それで、慢心してしまつたんだらうなあ。
一ヶ月くらゐ自宅で働いても、どうつてことないぢやない、と。
でも記録を見ると、四月はできるだけ歩いてゐる。
可能な限り二日に一度、やる気の失せたときは三日に一度は1.5kmとか、下旬には3kmとか歩いてゐる。
それを今月はしてゐない。
医者に行つたときには片道2kmくらゐは歩いてゐるけれど、一ヶ月のうちに二度だけだ。
いかんよなあ。
ここにきて一日の新規感染者数が増えてゐる。
四月はじめの緊急事態宣言の出る前の状態に近いといふ人もゐる。
また、その当時よりは人々の気がゆるんでゐるのではないか、といふ人もゐる。
さういふのもあるのかなあ。
いづれにしても、もつと体力に気をつけなければ。
でもかう暑いと歩く気もしないよねえ。
まだ梅雨も明けてゐないのに。
どうしたものかなあ。
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