時間つぶし
この投稿をInstagramで見る
日曜日、突然、かぎ針編みをはじめてしまつた。
「美しいかぎ針編み 春夏27」に出てゐたパイナップル模様のショールを編みたくなり、なにか手持ちに夏用の糸はないかと探したところ、オリムパスのプチ・マルシェ リネン&コットン(細)が三玉出てきた。
本ではオリムパスのミカーレを使つてゐる。ラメ入りの合太の糸だ。
それでミニショールになるので、プチ・マルシェの細い糸だとせいぜいスカーフだらうな、と思つて編み始めた。
腱鞘炎だし、かぎ針編みはそれでなくても手がきつくなりがちなので、2/0号で編んでゐる。
編み始めると楽しくてねえ。
やめられないんだよねえ。
しかし、ふと思ふ。
これはほんたうに自分のやりたいことなのか、と。
実のところ、昨日は朝からひどい気鬱に悩んでゐた。
気鬱といふよりは、なにもしたくない気分といふべきか。
Apathyとでもいふべきなのかね。
Mediumだつたと思ふのだが、自分は鬱だと思つてゐたがさうではなく無気力に悩まされてゐた、といふ記事を読んだことがある。
無気力なら無気力でいいんだけどさ。
無気力なのに無気力であることにあせりを感じるんだよね。
なにかしなければ、なにか、せっかく時間があるのだし、こんなことをしてゐないでなにかしなければ。
休みの日ならかうだし、職場に行かねばならない日なら、とにかく出かけたくない、出かける支度すらしたくない。その気持ちと戦ひながら、出かけねばならない。
さう、無気力とは、戦はねばならない。
そして、戦ふだけで疲れきつてしまふのだ。
昨日もそんな感じで、実は今日もそんな感じなのだけれども、かぎ針編みは楽しい。
うまい具合に腱鞘炎にも障らぬやうである。
だけど、これがほんたうに自分のやりたいことなのかといふと、自信がない。
単に、時間つぶしなのではあるまいか。
無気力で、なにもする気にならなくて、でも自分にできること、やつて楽しいこと、そして、やつた分成果が出ること。
それがあみもの(時にタティングレース)なのぢやあるまいか。
そんな気がして仕方がない。
時間を無駄にしてゐることに変はりはない。
無気力との戦ひに疲れてゐるからかうしたよくない考へになつてしまふのかもしれないが。
時間は大切にしたいんだよね。
さう云ひながら無駄遣ひばかりしてるんだけどさ。
« 在宅勤務のいいところ | Main | 無気力はつづく »
Comments