タティングレースの糸始末
タティングレースは最初と最後が気が重たい。
つまり、糸端の始末である。
いまは、magic thread で始末してゐる。
パッチワーク用の糸を半分に折つて輪にして、最初にこれを仕込むやうにしてゐる。
これが面倒でね。
最後、糸を引きこむのはだいぶうまくなつたのだけれども。
でも糸同士を結んで始末するよりはマシかなと思つてゐる。
わりと早い時期から magic thread で糸を処理するやうになつた。
GR-8 Tatting Shuttle を使ふやうになつてからだから、20年はやつてゐるんだらう。
はじめて見たタティングレース(「タッチングレース」と書いてあつたが)の本には、糸端は結んで始末しろ、と書いてあつた。
これが苦手でね。
表に響かない位置で小さく結ぶといふのができなくて。
不器用なので、こまかい作業が苦手なのだ。
唯一、極細毛糸でタティングをするときだけは結ぶこともある。
最終的に結んだ糸の両端をリングやチェインに縫ひこむときに結んでできたこぶの位置をなんとか目立たない位置にもつていけることが多いからだ。
最初と最後とが面倒だと、なかなか手に取るつもりにならない。
とくにやる気の著しく減退してゐるときは。
まだ緊急事態が解除されてゐないといふのに、日々県の境を越えて職場と家とのあひだを行き来してゐる。
電車はともかくバスは土曜ダイヤだから本数は少ないし、ひどく混む。
もしいま新型コロナウィルスに感染することがあつたら、上司を恨み呪つて死ぬだらう。
職場ではできるだけ在宅勤務をしろといつてきてゐるから恨めない。
そんなわけで毎日疲れ切つてゐる。
世の中はいよいよきな臭くなつてきてゐるといふが、その証跡を調べる気力もない。
新型コロナウィルスに感染することがなくても、いづれ世の中はろくでもない方向に進むのかもしれない。
さう思ふと、タティングどころぢやないんだよなあ。
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