心穏やかな日々
在宅勤務をはじめてほぼ二週間たつ。
通勤時間がない分、なにかと心穏やかだ。
電車が遅れてゐても気にならなくなつた。
遅れてゐることに怒りを覚えることもない。
怒つたところで電車の遅れが解消されるわけではない。
わかつてゐてもどうにもならなかつた。
電車が遅れてゐるなら一杯ひつかけて帰ればいいぢやないか。
さうすることもある。
でも三年に一度あるかどうかだ。
早く帰りたいからだ。
なぜ早く帰りたいかといふと、早く床につきたいからだ。
なぜ早く床につきたいかといふと、さうしないと睡眠時間が減つてしまふからだ。
なぜ睡眠時間が減ると困るかといふと、翌日以降の就業時の体調に影響が出るからだ。
なぜ体調に影響が出るのかといふと、普段から睡眠が足りてゐないし、そもそも体調と睡眠時間との関係とはさういふものだからだ。
これまで自分の生活の中心は睡眠時間を如何に確保するかといふことだつた。
それはいまも変はらない。
だが、通勤時間がなくなつたことで、あまり深く悩まなくてもそれほど睡眠時間が欠けることはなくなつた。
まあ、いま使用してゐるAutoSleepといふアプリケーションによると、夕べの睡眠なぞは深い睡眠はゼロで、質はまつたくよくないとのことだが、なに、いま世にあるアプリケーションで深い睡眠だのなんだのがきちんと計れるものはないといふからあまり気にしない。
この生活を、といふよりは、この穏やかな心持ちを、通勤がはじまつても維持していけるだらうか。
電車が止まっても気にせず、「ま、仕方ないな」と流していけるだらうか。
あまり自信がない。
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