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Tuesday, 17 March 2020

マクラメで無になる

突然マクラメをはじめてしまつた。
この土日のことである。

マクラメは以前からやりたいと思つてゐた。
糸も買つてある。
DMCの五番刺繍糸やマイクロマクラメ用の化繊の糸、そして今回使用したダルマの鴨川糸などだ。

鴨川糸は、松田紗和の「マクラメレースのアクセサリー」を見て購入しておいた。
この本は「レース」と銘打つてゐるだけあつて、レースらしいマクラメの作品が並んでゐる。
えび結びを多用した作品はちよつとかぎ針編みのアイリッシュレースに近いやうな感じがするし、そもそもがボビンレースに結ぶことを取り入れたやうな感じがマクラメだと思ふ。

スウェーデンはストックホルムにある北方民族博物館に行くと、マクラメはレースであるとしみじみ思ふ展示品がある。
おそらく40番手くらゐのレース糸を使用した作品があるんだよね。
なにに使つたんだらう。

いづれにせよ、マクラメではプラントハンガーやベルトといつたダイナミックな作品ばかりではなく、繊細なレースも作れるのだつた。

マクラメは少なくとも二年ぶりだと思ふ。
それも最後にやつたのが組み紐を手だけでやるといふものだつたので、あまりマクラメをしたといふ気分ではなかつた。
今回はちいさいものだがちやんとコルクボードとピンとを出してきてマクラメにのぞんだ。

作らうと思つたのは、巻結びのセルティックなモチーフだ。
我ながら無謀だと思つたが、作りたいのだからし方がない。

結果、「やつぱりもつとかんたんなもので練習してからにすればよかつたのに」といふことになつた。
とほほ。

でもまあ、作つてて楽しかつたからいいのだ。
楽しいといふか、無心だつた。
なにも考へない。
単に手を動かしてゐるだけ。
するとだんだんモチーフができあがつていく。

実をいへばバイリンガルニュースの403を聞きながら結んでゐたけれど、それもまたよし。

あみものやタティングに比べて、没頭感が強いのは、道具がほとんどないせゐかな。

またなにか作りたいと思つてゐるのだが、これといつて作りたいものがない。
またおなじモチーフにリヴェンジするか。
それともまちつとかんたんなものからはじめてみるか。

ところで鴨川糸で結ぶのはとても楽しい。
色もいいのかもしれないな。レースつぽくて。

鴨川糸は編みづらい糸と思つてゐたが、マクラメにはぴつたりなのかもしれない。

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