はじめての在宅勤務
昨日、はじめて在宅勤務をしてみた。
やつてみて、非常にまずいなと思つた。
快適だからだ。
なにをかくさう、ひきこもり願望の強い質である。
ひきこもれたら云ふことないのに、といつも思つてゐる。
だが出社しなければ生きていかれない。生活の糧がなくなつてしまふ。
そんなわけで、平日は毎朝むりやり起きてむりやり外に出てゐるわけだ。
なぜ外出したくないのか。
それはよくわからない。
できればヴェランダにさへ出たくないのだ。
だから人に会ひたくないといふわけではない。
家の中から窓越しに外を眺めてゐたい。
つまり、主体性をもつて行動したくないといふことなのぢやあるまいか。
人に会ひたくないといふのもないわけぢやない。
公共交通機関で出くはす中になんともたとへやうのない人がゐるからだ。
それ、他人もたくさん利用する電車の中ですることぢやないだらう、とか。
みんなちやんとならんでゐるのに、なんで列にならべないんだ、とか。
さういふ輩がうぢやうぢやゐる。
それはさういふものと受け流せばいいのだが、こちらはならびたくもないのにならんでゐるのに、なんで横入りしてくるんだよ、といふ怒りもある。
乗りたくもない電車に乗つてゐるのに、といふのもある。
電車でいへば、こちらは出かけたくもないのに出かけてきてゐるのに、なぜ遅れたり運転見合はせになつたりするのか、といふこともある。
出かけたくないのに出かけてきてるのに、この仕打ち。
だつたら家から出たくなかつたよ。
人間、他人に期待してはいけないといふ。
自分でなんとかできないことに関しては、一々反応してはいけない、と。
この場合でいふと、電車の運行状況はやつがれの力ではどうにもならない。
異音の発生やお客様の救護活動は、やつがれがどうがんばつてみたところで起きてしまふことである。
さういふことが原因で遅れたのだから、怒つたりしてはならない。
理屈ではわかつてゐるんだけれどもね。
でも、遅れた分だけ働かないといけないんですよ。
朝はいつもの時間に出てきてゐるといふことは、遅刻した分帰りが遅くなるといふことなんですよ。
しかも、毎日ぎりぎりの睡眠時間しかとれてゐないんですよ。
すなはち、あとはもう睡眠時間を割くことでしか電車の遅延に対処することができないつてことなんですよ。
なんで他人に睡眠時間を削られねばならぬのか、といふ。
さう考へると、在宅勤務つて、いふことないよね、といふ気がしてきてしまふのである。
無論、ネットワークの不調とかで職場につなげられないことも出てこやう。
そのときはそのときでまた怒るのだらう。
やはり、自分の力の及ばないことがらについては平常心を保てるよう精進しなければならぬようだな。
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