リリアンでまさかのゴム紐
かぎ針編みのマスクカヴァは完成した。
内藤商事の公開してくれてゐる編み図を参考にしたとは先週も書いたとほりだ。
編み図で指定されてゐるナイフメーラが手元になく、マスクに向いていさうな糸といつてエミーグランデくらいしかなかつたのでエミーグランデで編んだ。
できあがりはといふと、なんだかシックだ。
あへて云へば灰色だが、なんとも曰く云ひがたい色だからだらう。
それに、やはりエミーグランデで編むと、なんだかレースつぽくなる。
編み地が密なので着用したら息苦しいかと思つたけれど、案外大丈夫だ。
そこらへんもなんとなくレースつぽい。
とはいへ、これをしよつ中洗ふわけにもいかないので、なにか手はないかと考へた。
かまわぬがてぬぐひマスクの作り方を公開してゐる。
いいぢやあないか。てぬぐひマスク。
なにしろ我が家にはてぬぐひがあふれてゐる。
あとは耳にかけるゴムが一対あればいい。
問題はそのゴムなのだつた。
マスクのゴムつてかけてゐるうちに耳が痛くなつてきたりするでせう。
最近はさうでもなかつたが、やはりものによつては痛くなる。
そんなわけで、ゴムの選定に悩んでいた。
そこに天啓があつた。
友人が「リリアンをゴムにしたらどうだらう」といふではないか。
それだ!
といふわけで、さつそくリリアン……と思つたのだが、ここでまた糸問題が発生した。
我が家にあるリリアン用の糸は、以前クロバーの商品だつたリリアン用の糸だ。
ラメが入つてゐる。
このラメが案外くせものなのではあるまいか。
ラメつて見た目がなんとなく痛さうでせう。
さう思つていろいろ探してみたがこれといつた糸がなく、結局マスクカヴァを編んだのとおなじエミーグランデを使ふことになつた。
エミーグランデでのリリアン編みは糸がきつくなり過ぎたりゆるくなり過ぎたりでなかなかうまくいかなかつたが、もうゆるめでもいいやと割り切つて編むことにした。
でてくる紐は伸縮性があつてやはらかくて、耳にかけても痛くはなささうだ。
リリアンかー。
リリアンつて、ものすごくはまるけどできた紐をどうしたらいいのかわからずに結局ゴミになつてしまふもの、といふ印象がある。
ゴム代はりのリリアン。
いいぢやあないか。
ちなみに、I-cordでもいいかなーと思つたけれど、まあ、好きずきだらう。
手元にリリアン編み器のある人はリリアンでもいいんぢやないかな。
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