かぶらぬ帽子と知つて編む
「風工房のニット小物」に掲載されてゐる交差模様の帽子Bを編み終へた。
「もうすぐできる」からずいぶん時間がたつてしまつた。
頭頂部の減らし目が原因だと思つてゐる。
交差模様をくづさないやう減らしていくやうになつてゐるので、本と首つぴきで編む必要があるからだ。
とはいへ、指定より十段減らしたし、減らし目の段も指定より頻繁に設けた。
昨今は頭頂部のとがつた形の帽子がはやりのやうだが、はやりといふのはすたれるものだ。
それに、さういふ形の帽子はどうもあまり好きではない。
といふわけで、頭頂部は頭に沿ふ形にあらためた。
まあまあ、思つたやうな形になつたと思ふ。
糸は指定のパピーのシェットランドで、針も指定の6号で編んだ。
編み地がふかふかしてゐてとてもあたたかい。
さう、この暖冬にいつかぶつたらいいのかといふくらゐあたたかい。
好きなんだけどねえ、かういふ形の帽子。
でも暑くなつたら脱ぐだらう。
そして帽子はどこかへ消へてしまふ。
そのまま置き忘れたりカバンから落ちてしまつて気づかなかつたり。
さう考へると、かぶる機会もなかなかない。
それとわかつてゐて編んだけれど、まあここまであたたかなものになるとは思つてゐなかつたな。
そんなわけで、今年はもう帽子はいいかなあと思ひつつ、風工房の本の表紙に載つてゐる帽子はやつぱり編んでみたいんだよね。
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