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Monday, 27 January 2020

もつれた糸はさらにもつれるの法則

1/25, 26とさいたまスーパーアリーナの Queen + Adam Lambert は The Rhapsody Tour Tokyo に行つてきた。
人の多いところは苦手だし、とにかく晴れがましいことがダメので、絶対行くことはないと思つてゐた。
それが一昨年Paul McCartney のライヴに行つて変はつた。
え、いいぢやん、ライヴ。
確かに人は多いし晴れがましくてやつがれ向きではないけれど。

そんなわけで、現在ぬけがらのやうになつてゐる。
「心中天網島」に「魂抜けてとぼとぼうかうか」などといふ文句があるけれど、まさにそんな感じ。

あみものも、この土日はさつぱり進んでゐない。
stashをあさつて、Hand Maiden の Casbah といふ毛糸を出してきて編み始めたのが17日の金曜日のことだ。
Casbah はメリノとカシミヤと化繊の混紡糸で、合太くらゐかなあ。
洗濯機で洗へる糸だ。

出してきて、久しぶりに Cat Bordhi デザインの Moebius Cowl を編み始めた。
このネックウォーマは過去に四枚は編んでゐると思ふ。
当時指定糸が Hand Maiden の糸だつたので、買つて編んだものもある。
この糸もいづれ巻物にするつもりだつたんだと思ふ。

早速かせを玉にして、と思つたところから試練ははじまる。
なんと、最初から糸がもつれて引き出せないのだ。
四苦八苦してゐるうちにかせを床に落としてしまつて、さらにカオスな状況になつてしまつた。

仕方がないので、ほどいては編み、編んではほどきしながら編んでゐる。
糸さへもつれずにうまく玉になつてゐたら、かぶつてライヴに行けたのにな。

ただ、今回は洗濯機で洗へる糸といふことが幸ひしたと思つてゐる。
マシン・ウォッシャブルな糸つて、つるつるしてるんだよね。
それで、もつれはしても絡みづらい。
だからほどく作業もそんなにむつかしくはない。
糸端さへわかれば、たぐつていけばいいだけだ。

時間(といふものがどういうふものかといふ話はおくとして)がたつとエントロピーが増える、と余の人は云ふ。
なぜかといふと、ランダムにものごとが発生する場合、もとの状態に戻る可能性がとても低いからなのださうな。
なるほど、無限とも思へる可能性の中で、もとの状態に戻るといふたつた一つの選択肢にたどりつく確率はゼロに限りなく近いだらう。

さういへば、玉巻き器で巻いた玉も長いことおいておくとうまく糸が引き出せなかつたりするよな。
糸は買つたら即使ふものなのかもしれない。

その Moebius Cowl も完成間近だ。

この QALロスの中で、やる気を見つけることができれば、だが。

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