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Tuesday, 14 January 2020

平らなレース地を目指して

Spring Doily 2014 は三段目に入つた。
まだ二段目にピコ一つとつないだだけだが、だいぶタティングレースをしてゐる気分になつてきてゐる。

この作品には、長いチェインが何カ所か出てくる。
十スティッチもつながると長い気がしてくるので、さう思ふのかもしれない。
「十スティッチくらゐでは長いとはいへない」といふ向きには申し訳ない。

長いスティッチを作るときは、テープのやうになることを目指してゐる。
タティングレースは結び目を作るレースなので、どうしても表面がでこぼこしがちだが、さうならないやうなチェイン、さうは見えないやうなチェインが目標だ。
平らなテープを目指してゐる。

それがいいのかどうかはよくわからない。
平らなのがいいと思ふのは、あみもののレース、とくに棒針編みのレースを作るからかもしれない。
あみものでは、レース用の糸は撚りがあまり強くない方がいいといふ。
撚りが強いとレース模様がでこぼこしてしまふからなのださうな。
できるだけ平らな編み地になるのがよいのらしい。

一方、縄編みやテクスチュアを生かしたい編み地にしたい場合は撚りが強い方がいいといふ話だ。
だからなに、といふ向きもあるかもしれないが、撚りに関はらず糸の質はできあがるものに影響を与えることは間違ひない。

タティングレースに使ふレース糸はかなり撚りが強いと思ふ。
タティングは結ぶレースだから、レース糸の撚りの強さがどう影響するのかわからないけれど。

おなじ「あみもの」と呼ぶかぎ針編みのレースは平らなことを要求しない気がする。
まあ、あくまでも個人的な好みの問題だけれどもね。
かぎ針編みのレースを編むときに「平らにしやう」と思ひながら編んだことはこれまでにないと思つてゐる。

そんなわけでSpring Doily 2014でもテープ状のチェインを目指してゐる。

少なくともそのつもり。

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