Kindleで読んで手で書き抜きをする
Kindleで本を読むとあまり記憶に残らない。
さういふ話はある。
研究してゐる人もゐるのらしいと風の噂に聞く。
Microsoft Word や同Excelなどで作成した文書の誤字チェックをするときに、画面上で確認するだけだと紙に印刷して確認するときに比べて見逃すことが多い。
これと原因はおなじなのかな。
外国語の本の場合は、Kindleで読んでも記憶に定着しやすいといふ話も聞いた。
おそらく母国語に比べてよくわからないからじつくり読むのではあるまいか。
それで記憶にも定着しやすいのではないかなあ。
より記憶に残るものといふ前提で、の話だけれども。
ぢやあ外国語の本はKindleで読んでもいいかな、とも思ふ。
わからない単語を辞書で即調べることもできるしね。
それに、自分が読みたいと思ふ本はKindleで読めないものが多いといふ話もある。
橋本治の「窯変 源氏物語」なんて電子書籍で出てゐればいいのに。
どうしたらより記憶に定着するかを模索する意味で、ジョン・クリーズの「Professor at Large」からハイライトをつけた場所を手で書き抜くといふことをやつてみた。
試行的にではあるものの、これが案外楽しい。
「Professor at Large」といふのはコーネル大学の仕組みで、学外から「教授」を選んで一定の期間講義をしてもらふといふものだ。
そこにジョン・クリーズが呼ばれて講義の記録が「Professor at Large」といふ書籍になつた。
ジョン・クリーズといへばモンティ・パイソンだ。
ときにモンティ・パイソンについてふれることもあるが、講義では主に創造性や宗教について語つてゐる。
本を読んだのは二月の半ばで、書き抜きをはじめたのは七月の終はりごろだ。
期間があいてゐるからつひつひ読みなほしてしまふのでなかなか進まない。
でもおかげで記憶が蘇ることもあるし、「こんなこと云つてたつけか」といふこともある。
あひだをあけるのも、ほんたうだつたら一週間とかせいぜい一ヶ月がいいところだらうな。
読みながら書き抜くとか読んですぐ書き抜くより、ちよつと「熟成」させた方がいいといふ話も聞く。
書き抜きながら、思ふところもあるのでそれも書きつけてみたりもする。
書き抜きには以前は5×3の情報カードを使つてゐたが、「Professor at Large」は手帳に書き出してゐる。
手帳の方が持ち歩きやすい。それで見返す回数も増えるだらうと思つてのことだ。
いづれ図書館生活をするやうになつたらまた情報カードに戻るのだらうけれど、しばらくは手帳でいいかな。
これで記憶に定着するといいんだがな。
楽しいのでつづけたいところだけれど、時間がかかるといふのも確かだ。
土日、時間のある時の飲酒をやめるしかないかなあ。
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