ベルンド・ケストラーの手袋
ベルンド・ケストラーの手袋をはめてみた。
以前も使用後の感想を書いたが、あらためて思つたことを書いてみる。
ベルント(なのではないかと思ふ)・ケストラーの手袋は、輪にして親指の先から編み始める。
付け根まで編めたら、毎段四目または一段おきに八目増やし目をしながらちやうどよい大きさまで編み、指先を伏せ止めしつつ脇を閉ぢて、最後に手首部分を編む。
とぢ針を使ふのは糸端の始末のときだけ(手首をゴム編みにしてゴム編み止めする場合はそのときも)といふ、とぢはぎの苦手なやつがれにはうつてつけの手袋だ。
が、この「ちやうどよい大きさまで編み」といふのが問題だ。
やつがれは手がぼつてりしてゐて縦に短い。
ぼつてりした分にあはせて編むと、指先がほぼ隠れるやうな大きさの手袋になる。
それはそれであたたかくていいかもしれないが、だつたら指なし手袋にする必要はあまりない気がするんだよね。
指先をとぢてもいいかな、と思はないでもないのはそのせゐだ。
また、ぼつてりしてゐるから気をつけないと手首がきつくなる傾向がある。
本が出たときに、まづはくつ下毛糸でメリヤス編みの手袋を一対、ダイヤエポカでもこもこした編み地の手袋を一対、ローワンフェルテッドツイードで縄編みの手袋を一対編んだ。
最初のくつ下毛糸で編んだ手袋は、そんなわけでちよつと手首の部分がきつい。
その後の二対は気をつけて編んだけれど。
逆に、手が薄くて縦に長い人は、手の幅にあはせると指がたくさん出てしまふことになる。
かといつて、指の長さにあはせると今度は幅がぶかぶかになつてしまふ。
なんにでも一長一短あるといふことか。
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