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Thursday, 26 December 2019

今年読んだ本 2019

今年読んだ本の総括は
1. 橋本治を読む
2. 思はぬ本を勧められる
3. ジャスパー・フォードの翻訳本が出版される!
4. ジョン・クリーズの「Professor at Large」が楽しかつたな
といつたところだ。

今年は、橋本治の本を八冊読んだ。
うち六冊は再読である。
橋本治は、折りにふれ読んでゐるが、なるべく読まないやうにしてゐた。
影響を受けやすいからだ。
読むと、自分の考へのあれもこれも橋本治由来であつたかといふことを思ひ知る。
とくに歌舞伎に関することがさうだ。
どうして世の中の人と相容れないんだらうと思つて橋本治の本を読んでみるとそこにさう書いてあつたりする。

もちろん、中には「それつてどうなのよ」と思ふこともないわけではない。
今年読み返した「橋本治歌舞伎画文集 かぶきのよう分からん」に、現在の歌舞伎がよくわからないのは役者が下手だからだ、といふ旨のことが書いてある。
以前読んだときには「さうなのかなあ」と半信半疑でゐた。
いまは「さういふ面もあるね」だ。
だつて昔の役者の映像とか見ると、「なんてわかりやすいんだらう」と思ふもの。
映像でこれだけわかりやすいんだから、実際に見たらもつとわかつたらう。

そんなわけで、橋本治はなにも考へずに読むととても危険なのだが、かといつてなにかを考へながら読むこともむつかしく、それでいままでできるだけ敬して遠ざけてきた。
でも、橋本治はゐなくなつてしまつた。
追悼といふのではなけねども、「ああ、もうゐないんだなあ」と思ふと、つひ読んでしまふ。
そんな感じだつた。

今年は思はぬ本を勧められる年でもあつた。
アンソニー・ホロヴィッツの「Magpie Murder」、F・スコット・フィッツジェラルドの「The Great Gatsby」、マルクス・アウレリウスの「自省録」、秋田麻早子の「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」が勧められた本だ。
ホロヴィッツはジャスパー・フォードからかなあ、といふのと、「グレート・ギャツビー」はおそらくアイザック・アシモフの本を検索してゐる途中、英米文学に興味があると思はれたのだらうといふ気がするくらゐか。
「自省録」は MUSIC LIFE のジョン・ディーコンの本を、「絵を見る技術」は同ブライアン・メイの本を検索したところ勧められた。
いづれもおもしろかつたけど、ホロヴィッツとフィッツジェラルドは翻訳版を勧めてくれたらよかつたのに、と思はずにはゐられない。

さう、ジャスパー・フォードの「Eary Riser」を読んだらなんと翻訳版が出版されたではないですか!
喜ばしい。
「雪降る夏空にきみと眠る」といふ「どうにかならなかつたのか」としか思へない題名とどう見ても内容にそぐはない表紙の絵といふ問題はあるものの(そして案の定「表紙にだまされた」といふ感想がたくさんあるものの)、サーズデイ・ネクストの第三巻以来(だと思ふ)の翻訳出版は快挙だしほんとにうれしい。
このあと、ほかの本も翻訳されるらしいし、フォードは「Shades of Grey」の続篇も書くらしいし、楽しみだなあ。

今年おもしろかつた本にはジョン・クリーズの「Professor at Large」もあげたい。

この本についてはblogにも二度ほどとりあげたと思ふので、ここでは書かないが、一年のまとめとして「おもしろかつた」と書いておく。

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