映画館でスマートフォンを使ふ
最近TwitterのTimeLineで、映画館で映画を見てゐる最中にスマートフォンを使ふことについてのつぶやきがいくつか流れてきてゐる。
今年はずいぶんと映画館に行つたけれど、上映中にスマートフォンを使つてゐる人を見かけたことはそれほどない。
立川シネマシティで「ボヘミアン・ラプソディ」の爆音応援上映のときにスマートフォンを使つてゐる人を見かけたときには仰天したけれどもね。
だつて前売券発売開始直後に即売り切れるやうな、チケットを入手するだけで大変な映画だよ。
スマートフォンを使つてゐた人だつて、さうしてチケットを取つたことだらう。
もしかすると、戻りチケットを取つたのかもしれないが、それだつて戻るのをしよつ中確認する必要がある。
そこまでしてチケットを取つて、それでも上映中にスマートフォンを確認せずにはゐられない。
映画を見てゐる最中にスマートフォンを使ふ人の云ひ分は、「二時間は長すぎる」「二時間も放置すると仲間はづれにされさうで怖い」などだ。
だつたら映画館に映画を見にくる必要はない。
ネット配信や、DVD・Blu-rayになるのを待つて、家で見ればいい。
電車やバスの中でのスマートフォンの使用禁止にはそこはかとない陰険さを感じる。
「マナーモードでご利用ください」はわかるが、優先席付近での使用を禁止するといふのは、初期の携帯電話のころならともかく、いまはどうなんだらうと思ふ。
#間違つてゐたら教へてください。
だが、映画館は違ふ。
なぜ違ふのかといふと、スマートフォンの画面が明るくて映画が見づらくなるからだ。
映画館では暗いところで映画を上映する。
明るくなると映画が見づらくなる。
だから出入り口も廊下などの照明が影響しないやう作られてゐることが多い。
上映中、気分が悪くなつたりどうしてもお手洗ひに行きたくなつたりした客がゐたとき、ドアを開けて外の明かりが入つてきたせゐスクリーンが真つ白になつてしまふといふことを避けるためだ。
映画を見てゐる最中にスマートフォンを使ふ人は、そこの理屈がわからないのだらうか。
わかつてゐても「自分ひとりならかまはない」と思つてゐるのだらうか。
いづれにしても、さういふ人が映画館に行くのは間違つてゐる。
さういふ人が来なくなつたら、ますます映画館はさびれていくのかもしれないが。
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