デジタル・ミニマリズムとタティングレース
しつかりとしたタティングレースの栞を作らうとここに書いて幾星霜。
昨日、やつとタティングシャトルに糸を巻いてみた。
作らうと思つてゐるのは Chinese Coin Bookmark だ。
以前、一度だけ作つてみたことがある。
ダルマの葵で二回モチーフをつなげたやうなかたちのものを作つた。
ダルマの葵は30番くらゐなのだらうか、レース糸にしては太いのだが、とても結びやすい糸だ。
リングをとぢるときに気持ちよく糸が引ける。
Chinese Coin Bookmark は形からして多少太い糸の方が見栄えがするかなと思つて葵にしたのだが、少々大きくなりすぎた。
それでその後40番の糸などで作りなほさうとしたことも何度かあるのだが、そのたびに失敗してゐる。
スプリットリングの目の分割を間違へるんだよなあ。
Chinese Coin Bookmark ではスプリットリングを用ゐて丸いモチーフを作る。
モチーフがひとつならそんなにむつかしくないのだが、モチーフを連続してつながうとすると、モチーフの最後のリングがちよつとむつかしい。
スプリットリングは、大抵の場合リングを作る目数の半分を一つ目のシャトル、もう半分を二つ目のシャトルを使つて作る。
Chinese Coin Bookmark ではリングによつては目の分割が3:1になることがあつて、そこを勘違ひするとモチーフを連続して作ることができなくなつてしまふのだつた。
うつかりしてゐると失敗する。
片手間にはできない。
さういふ栞なのだつた。
最近、Cal Newport の「Digital Minimalism」が翻訳されたらしく、たまに Twitter の TL に「デジタル・ミニマリズム」などといふ文字が流れてくる。
実践したいならなにか趣味を持つことだ。
読書・登山・釣り・観劇、なんでもいい。
趣味に没頭してゐたらスマートフォンなど触つてゐる暇はない。
あみものやタティングレースも同様だ。
さういふ意味では Chinese Coin Bookmark は「デジタル・ミニマリズム」に最適なのかもしれない。
« 後ろ身頃を編み終へる | Main | ラグビー・カミングアウト・普及 »
Comments