中央図書館に行く
先日、久しぶりに市の中央図書館に行つた。
書庫にある本を出してもらふことになつたので、出てくるまで館内をうろうろしてみた。
奥にいくと、こども向けの本のコーナーがあつた。
中に、さまざまな言語の絵本や物語の本を並べた棚があつた。
この本棚にかなりのスペースがさかれてゐる。
最寄りの図書館にも英語で書かれた本はある。
ここには英語はもちろん、中国語や韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語、その他、数多の言語で書かれた本があるのだつた。
ぱつと見たところ、ドイツ語の本が思つたより多い感じがした。童話とかが多いからなのかな。
ロシア語の絵本も面陳されてゐたし、原語とおぼしきミッフィーの絵本もあつた。
今年見た映画でいまのところ一番おもしろかつたのは「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」だ。
映画の中では、ニューヨーク公共図書館にはあたりまへに中国語やスペイン語によるサーヴィスがあつて、英語が話せなくても全然問題なささうだつた。
さういへば大英博物館に行つたときも、チケット売り場に日本語で案内をしてくれる人がゐた。普通に日本の博物館で訊きたいことを質問してから買ふやうに買ふことができた。
市の中央図書館で、さうしたサーヴィスが受けられるのかどうかはわからない。
英語とか中国語、韓国語なら土地柄話せる人はゐさうな気はする。でも確かめてはゐない。
ただ少なくとも、図書館に行けば本を読むことはできる。
インターネットにアクセスすることはできないが、印刷物からの情報を得ることはできるだらう。
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」では、トニ・モリスンのことばとして「Libraries are the pillars of our democracy.」といふことばが登場する。
情報を自由に得ることができる場所といふ意味で、そして誰にでも開かれてゐる場であるといふ意味で、最寄りの図書館も含めて、図書館は民主主義の柱なのだらう。
古い本の匂ひを吸ひつつ、なぜだか新鮮な空気に包まれてゐるやうな気分になつた。
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