レース糸と駆け込み需要
あみものではヴェスト用の毛糸を購入したが、タティングレース用にはなにも買はないつもりでゐた。
消費税増税前には、だ。
新たなタティング用品は必要ない。
あとは結ぶだけ。
さう思つてゐたのだが、ひとつだけ買ひ物をしてしまつた。
DMCの刺繍糸 #12 の水色だ。
水色といふよりは、先日も話した periwinkle (ツルニチニチサウ) に近い。
どこか紫がかつた水色だ。
これを「孔明ブルー」と呼びならはしてゐる、とは以前ここにも書いた。
「人形劇三国志」に出てくる諸葛孔明の衣装の色にこんな水色があるのだつた。
現在は「三国志展」のために九州にゐるだらうと思ふのだが、普段は飯田市川本喜八郎人形美術館にゐる。
「三国志展」では番組終了間際に身につけてゐた白い衣装を着てゐるが、飯田では展示の内容によつては登場当初の黒い衣装でゐるときもある。
この黒い衣装の下に着てゐるのが、「孔明ブルー」と読んでゐる水色の衣装だつた。
「だつた」と書いたのは、現在では色が褪せてしまつて真つ白になつてゐるからだ。
ほかにも「玄徳ブルー」と呼んでゐる色がある。
日本橋丸善のインキ、エターナルブルーのことだ。
ちよつと字幅の太い万年筆に入れて濃淡のある線を書くと、淡い方の色が「人形劇三国志」で玄徳の着てゐた衣装を思はせるやうな色に見える。
残念ながら現在は細字のペンに入れてゐて、あまり玄徳を思はせるところはない。
そのうち中字のペンにでも入れて……と思はないでもない。
曹操レッドといふのは絶対あると思ふのだが、いまだ出会へてゐない。
「人形劇三国志」の曹操は赤い衣装が実にうつつてステキなのだつた。
さういえばオリムパスのエミーグランデにチャイナレッドとでも呼びたいやうな赤い糸があつた。
あれなんかは金色の糸とあはせたりしたら「曹操レッド」と呼んでもいいやうな気がするなあ。
などと考へてゐると、「いまのうちにエミーグランデを買つておくか」、とか無駄遣ひのことばかり考へてしまふので、このあたりしておくとしやう。
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