メガネを新調する
メガネを新調することにした。
先月のはじめ、十五年ほど愛用してゐる普段遣ひのメガネのレンズに傷がついてしまつた。
遠くはあまり見えないものの、近くは問題なく見えるメガネだつた。
ほかに観劇用の遠くがよく見えるメガネを持つてゐるが、これは手元を見るには向かない。
普段遣ひのメガネがダメになつてからといふもの、この観劇用のメガネをかけてゐて、いまもかけてゐるが、肩がこるやうになつた。
本もあまり読めない。
それでメガネを作ることにした。
無論、消費税率のあがる前に作らねばと思つてのこともある。
作るまでに時間がかかつたのには、なかなか眼鏡屋に行く暇がなかつたからといふこともあるのだが、はたしてどんなメガネを作つたものか悩んでゐたからといふこともある。
候補は二つあつた。
遠近両用メガネと老眼用のメガネとだ。
老眼用のメガネだつたら、ひとまづは百円均一の店にあるものを試してみて、それですませるつもりだつた。
なぜ老眼用のメガネにしなかつたのか。
理由は、いちいち掛け替へるのが面倒であることと、メガネを別に持ち歩かねばならないことだ。
通勤電車の中でメガネを掛け替へる不便を考へたら、遠近両用メガネの方がよからう。
平日に出勤して帰宅するくらゐのことなら裸眼でもなんとかなりさうな気はしてゐる。
だが、おそらく両目とも0.2くらゐしか見えてはゐないので、そしてときには0.1をきることもあるので、視力をまつたく矯正しない状態で外を歩くのはなんとなく不安なのだつた。
自宅では裸眼で過ごしてゐることも多いんだけれどもね。
ただ、遠近両用メガネといふのがどういふものなのかわからないといふ不安もあつた。
観劇用のメガネも以前よりは見えづらくなつてゐることもあるし、遠近両用が無理だつたら近眼用のメガネを新調することにして、ひとまづ眼鏡屋に行つてみることにした。
実際に視力をはかつてもらふと、老眼の方はそれほど進んでゐないといふことがわかつた。
考へてみたら健康診断の視力検査では近くを見る視力に問題があるといはれたことはない。
健康診断では、手元の視力は50cm離れたところを見るときの視力をはかるといふことだつた。
それくらゐはなれてゐたら観劇用のメガネをかけてゐても問題なく見える。
しかし、実際に本を読むときに50cmもはなして読むだらうか。
スマートフォンにしても然りだ。
遠近両用にすると、かういふ風に見えるやうになる、といふレンズもかけさせてもらつた。
床を見るとふはふはとゆがんで見えるのがちよつと怖いが、歩く分には問題なささうだ。
慣れるまでは階段を降りるときは手すりにつかまるやうだらう。
フレームも、一度はほしいと思つてゐた frost にした。
新しいメガネは来週にはできあがるさうだ。
近くを見るのに苦労しなくなつたら、本も読めるやうになるだらう。
といふわけで、これまた消費税の上がる前にせつせと本を買ひ込んでゐる。
買ひ込まなくても十分本はあるといふのにね。
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