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Friday, 30 August 2019

いまさらひとり旅

8/20(火)から四泊六日でロンドンに行つてゐた。
海外にひとりで行くのははじめてだつた。
国内はわりとどこに行くにもひとりで、なにを云つてもことばが通じるし、宿にはたいていのものがそろつてゐるから荷物も少なくて済む。

海外旅行は片手の指ではチト足りないといふ程度にしか行つたことがない。
アメリカに二回、香港に一回、スウェーデン・フィンランドにそれぞれ三回といつたところだ。
アメリカの二回はそれぞれ南と北との国境近くに行つたので、メキシコとカナダとには行つたことがあるから国でいふと六カ国か。

これまで海外旅行にあまり行かなかつた理由は三つある。
一つは資金がないから。
そして時間がないから。
最後に一緒に行く人がゐないから。

資金がないのはもうどうにもしやうがない。
もつと若いころに海外旅行をしてゐたら、と思はないでもないが、そのころは東京往復の交通費と芝居のチケットとで稼ぎの大半が消へてゐた。
「歌舞伎は自分で稼げるやうになつてから」といはれて育つたから、さういふものだと思つてゐた。

時間がないのは仕事の都合だ。
それに、始発のバスに乗り、終電で帰つてくるやうな生活をしてゐると、たとへ時間ができたとしても、もうなにもする気にならない。
そもそも旅行の手配さへできない。
このころは芝居のチケットを買つても見に行けないことも多かつた。
俺はなんて無駄な時間を、と三井寿のセリフが脳裡に蘇るが、どうしやうもない。

資金は相変はらずないがすこし時間がとれるやうになつてきた時、周囲にはもう一緒に行く人がゐなかつた。
若いときに行つてたりとか、家庭があつてそれどころぢやなかつたりとか。
周囲と行動を同期させてゐないと、かういふことになる、といふ典型例だ。

それで、ひとり旅に踏み切つたわけだ。
なんとなく、いま行かないともう行くことはない気がした。
消費税の上がる前に、といふ思ひもあつた。
海外旅行に消費税は関係あるまい、といふ向きもあるかもしれないが、普段の生活に支障がでるやうになつたら旅行どころの騒ぎではなくなるだらう。
あとは大英図書館の Writing: Making Your Marks 展に興味があつた、といふのも大きい。

そんなわけで行つてきたわけだが、そこまでには「やつぱりやめやうかな」と思ふこと一度ならず、といつた調子で、我ながらどうしてかうかな、と思ふ。

考へてみたら、京阪福岡などに芝居を見に行く時だつて、実際に芝居を見るまではイヤでイヤで行きの新幹線や飛行機の中で泣きさうになることがあるんだから、さういふものなのかもしれない。

なにがイヤで「やつぱりやめやうかな」と思つたかについてはまた機会があれば。

ひとり旅にはつきもののことでもあると思ふので、そのうちに。

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