毛糸を買はない旅
火曜日から日曜日まで旅に出てゐた。
行き先はロンドンだつた。
さぞかし毛糸を買つてきたのでせう、と云はれるかもしれないが、毛糸はなにひとつ買つてきてはゐない。
見にも行かなかつた。
見に行きかけて、体力切れで宿に戻つてしまつた。
その日は展覧会に二つ行つて、土産の紅茶を買ひに行き、Smythson に寄つて、それだけで疲れてしまつたのだつた。
おつと、トライデント・サウンド・スタジオにも行つたか。
毛糸は最初から買ふつもりはなかつた。
荷物になるからだ。
ひとり旅だつたので、かばんは機内持込可能な最大サイズのリュックサックだけにした。
帰りも荷物は増やさないことにしてゐた。
リュックサックは機動性はあるものの、片手がふさがると途端にその能力が落ちる。
買ひものは最小限にする、と、最初から決めてゐた。
毛糸はかるくていいんだけど、かさばるんだよね。
緩衝材として買ふといふ考へもあつたが、緩衝材が必要なものを買はなかつたのでそれも却下した。
代はりといつてはなんだが、羊を見てきた。
とはいつても電車の車窓からだけれども。
今回の旅の目的のひとつ、ブレッチリー・バークに向かふ電車の中から放牧中の羊を見た。
ロンドンのユーストン駅をはなれること二十分ほどだつたらうか、羊や牛、馬が放牧されてゐるやうすを車窓から眺めることができる。
おそらく見られるだらうと予想はしてゐたが、実際に見られるとうれしいものなのだつた。
羊は顔の黒いサフォークは見てすぐわかつた。
「ひつじのショーン」にそつくりだからね。
ショーンがサフォークなんだらうけれど。
ほかに全体が白い羊もゐて、そちらは種類はわからなかつた。
食肉用とおぼしかつた。
牛もホルスタインのやうな白黒のやジャージーのやうな茶色いのがゐた。
馬はそれほど見かけなかつたけれども、なににする馬なんだらう。
食肉用ぢやないよなー、たぶん。
農耕用なのかなあとも思つたが、ぱつと見たところサラブレッドのやうな体型の馬もゐる。
でも競走馬とも思へない。
ちよつと不思議。
あ、ブレッチリー・バークではあみもの関連のポスターの写真は撮つてきた。
第二次世界大戦のとき、従軍兵に贈るくつ下を編まうといふ写真。
これはあとでここに貼ることにしやう。
そんな感じで昨日帰つてきたばかりなので、まだぼーつとしてゐる。
今週はずつとこんな感じかな。
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