縄を結んで文字にはしたのに
糸や縄を結ぶことは太古の昔からあつて、結縄文字や結縄数字なんてなものもあつて、日本にもあつたといふのは歴史の授業でちよこつと出てきたりする話だ。
手芸でいふとマクラメが糸を結んで作るもので、本邦ではプラントハンガーやベルトなど縄に近いやうな太い糸を結んで作るものがよく知られてゐるけれど、北方民族博物館などにいくと、40番手やひよつとするともつと細いやうなレース糸で作られたマクラメ作品が展示されてゐたりする。
マクラメは、ヨーロッパに渡つたものはアラビアにはじまつたとされてゐる。
また、中南米でも独自の発展をしたものもある。ミサンガなんかはそれなんではあるまいか。
タティングレースも古代エジプトにまでさかのぼれるとWikipediaにはある。
なんで日本では発展しなかつたんだらうかな。
結んで字や数字にするところまで来ながら、なぜその先には進まなかつたのだらう。
日本ではレース編みといふものも発展しなかった。
似たやうなものでいふと、漁に使ふ網くらゐだらうか。
網を作つたのなら、その先に行つてもいいのに。結縄文字・結縄数字はわりと同時多発的といはうか、伝播したわけではないけれど異なる地域で似たやうなことが行はれてゐたやうだといふのに。
刺繍は発展したのになあ。
てなことは、すでに誰かが研究してゐるやうにも思ふ。
機会があつたら探つてみるか。
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