蛍光灯が切れてゐる
日曜の夜から蛍光灯が切れてゐる。
もつと明るい時間に切れてくれてゐたら少なくともどんな蛍光灯を買つてくればいいかを確認できたものを。
そんなの、朝起きて確認すればいいぢやん、といふ話もあるが、今週は毎朝雨や曇りで暗くてやはりちよつと怖かつた。
それに、もう切れさうとわかりつつ蛍光灯をはふつておいたのは、なにを隠さう脚立に乗るのが怖いからだ。
落ちるでせう、脚立に乗つたら。
まあ、落ちないこともある。
といふか、いままで生きてきて落ちたことはない。
しかし、だ。
まづ蛍光灯を覆つてゐるカヴァをはづして、虫だらけだつたりしたら、「ぎやつ!」とか云つて足を踏み外さないとも限らない。
さうでなくてもカヴァを手に一度は脚立から降りなければならない。
そしてまた脚立に乗つて蛍光灯をはづさねばならない。
一大事だ。
だいたい自分のバランス感覚に自信がないからかういふことになる。
倒れさうになるだらうと予想がつくあたりがダメなのだ。
それで、時折まばたきするやうな蛍光灯を眺めつつ「もつてくれよ」と祈つてゐたわけである。
そんな祈りが届くわけもないのだが。
そんなわけで今週はずつと夜は暗いままだつた。
料理はできないし、本を読むことも字を書くこともできない。
それでもラジオ講座だけはなんとか聞いてきたけれど、復習ができない。
MacbookやiPhoneを使つてゐても電気がつかないとひどく目が疲れる。
といふわけで、なんと、今週はいつもより就寝時間が早かつた。
布団に入つたからといつて即眠れるわけではないけれど、それでもいつもより眠れてゐたのぢやあるまいか。
蛍光灯が切れてゐてもいいことはある。
週末、新しい蛍光灯を買ひに行つて電気がつくようになつたら、また夜更かしの日々が戻つてくるのだらうか。
悩むな。
« ちやんと考へてる? | Main | 平日は編めない »
« ちやんと考へてる? | Main | 平日は編めない »
Comments