恐怖の睡眠不足
先週はほとんど編めなかつたヴェストだが、土日で少し進んだ。
先週はひどく睡眠不足だつた。
毎日就寝時間と起床時間とを記録してゐて、その結果から見ても明らかだ。
この時間に布団に入つてこの時間に起きてゐたら、そんなに眠れてゐるわけがない。
しかし、睡眠不足でも一日は回る。
時折ひどく眠たいといふこと以外に不調はない。
あるとしたら、毎朝「今日こそは早く寝やう」と思ひ、職場については「今日こそは早く寝やう」と思ひ、帰宅して「今夜こそは早く寝るぞ」と思ひ、就寝しなければならない時間になると「ま、もうちよつといいか」になつてゐること、くらゐだらうか。
寝なければならないときには眠たくない。
さういふリズムになつてしまつてゐるのだらう。
そして朝を迎へて、「今日こそはほんたうに早く寝やう」と思ふ。
そのくり返しだ。
寝不足だと自分でも気づかぬうちにやる気がそがれていくやうだ。
編めてゐないといふのがその証拠だ。
編みかけのヴェストは、すぐ手に取れるやうにいつも座るいすの脇においてゐる。
なのに編めない。
形がちよつと複雑になつてゐるので、気をつけて取らないと糸がほどけてしまふといふのが理由だつたりはするのだけれど、なに、その程度ならほどけたところで大したことはない。
また編みなほせばいい話だ。
なのに編めない。
そして、編めないことに気づかない。
こんなに即編めるやうに環境を整へてゐるのに編めない、それがチト異常だといふことに気づかないのだ。
おそろしいな、睡眠不足。
土曜日に展示会に行つて、なんとなくやる気をもらつて帰つてきて、ヴェストにとりかかつた。
毎段増し目をする上に、後ろ襟部分を編み出すことになつてゐて、一段がかなり長くなつてゐる。
襟を編み終へたら、あとは減らし目だ。
形はだいぶ見えてきてゐる。
まだ時間はかかりさうだが、この夏はもう一枚くらゐなにか編めるかもしれない。
睡眠さへ十分にとれるやうなら、ね。
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