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Friday, 03 May 2019

質より量の万年筆

数へられる程度の量、本やCD、DVDでいふなら棚に入る程度の数はたいしたことはないといふ。
整理できる量ではダメ、といふことだ。

なにがダメなのかはよくわからないが、それで一家をなさうといふなら、といふことだらう。
本に埋もれて暮らすなら植草甚一や草森紳一レヴェルになれ、といふことだ。
#それがどれくらゐのレヴェルなのかわからないけれど。

「質より量」といふのは最近よく耳にすることばだ。
引き合ひに出されるのはプロ野球の打者の成績だ。
打率が三割を超えると強打者と見なされる。
十回に三回ヒットが出ればいい。
三回に一度ならたいしたものだ。
その中の本塁打の数といつたらさらに少ない。
打点はまたちよつと違ふかな。
#え、羽生善治の生涯勝率?
#それは云はない約束よ。

とにかく数をこなしていく。
そのうち、いくつかは質のいいものができる。

くつ下などを何足も編んではじめて会心の出来と思へるものが一足でもあれば御の字で、毎回毎回さうとは限らない。
メビウス編みのスヌードやケープもいくつも編んで、気にいつたものはひとつだけだ。
素材がいいから、大きさがちやうどいいからといふので使つてゐるものはあるけれど、「これはよく編めた」と思ふものはいまのところひとつしかない。

万年筆に至つては、何本も買つて使つて、やつと「ああ、自分はかういふペンが好きなのだなあ」と判明した。
遅い?
うむ、我ながらさう思ふ。
でもわかつてからはそんなに増えてゐない。
その段階ですでに何十本もあるのだから、といふこともあるけれど。

万年筆については今度はインキとの相性とかさまざまあるのだが、そこまで求めてはゐない。
書きやすくて書いてゐて楽しいペンがあればそれでいい。
そこにたどりつくまでに時間と投資とが必要だつた。
つまりはさういふ云ひ訳だ。

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