タティングレースでウェアもの
タティングレースでウェアものを作らうと思つたこともある。
太い糸で大きく作れるモチーフをつなげたらできるのではないか、と思つて、な。
実際、タティングレースのヴェストのやうなものはたまに見かけるし、ヴェストは好きだ。
タティングレースで作らうと思つたら、四角形や六角形のモチーフをつなぐんだらう。
以前、Burda で細いエジングをつないだやうなヴェストを見たことがある。これはちよつとすてきだつた。
10番手の糸で作つたら、案外作れるものなのかも。
だつて実際にタティングレースのウェアものを着てゐる人がゐるのだし。
でも作らうとしたことはない。
第一に、作つたあと、手入れに困るだらうと思ふからだ。
10番手の糸で作つたとしても、タティングレースは繊細なものだ。
乱暴に扱ふことはできないし、洗濯にも細心の注意が必要だらう。
それは、ちよつとやつがれにはムリなのではあるまいか。
第二に、作つてゐる途中で飽きてしまふ可能性が高いからだ。
飽きないやうな工夫をする必要があるだらう。
そしてその工夫を考へつかない。
第三に、この糸で作りたいと思ふ糸がないからだ。
タティングレースでウェアものを作るとしたら、どんなに細くてもエミーグランデくらゐだらうと思ふ。
エミーグランデでウェアものを作るのだつたらタティングレースよりもかぎ針編みを選びたい。
斯様に、考へてはゐるのだ、タティングレースでウェアものを作ることを。
そのうちなんかの表紙で気がをかしくなつて作つてゐるかもしれないな。
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