ダメな理由
もしかしたらダメなのは自分ではないのではないだらうか。
気がつくと「自分はダメだなあ」と思つてゐる。
これはよくあることのやうで、ひとりごとやひとりで考へることの七割は自分についての negative なことだといふ話を聞いた。
つまり、脳内では大抵自分のことをダメだと思つてゐるといふことだ。
さはさりながら、世の中、「自己肯定感を持て」といふ。
ここにも何度か書いたやうに、「自己肯定感」といふものをはじめて知つたのはここ四、五年のことだ。
Twitter で知つた。
それまで人間は誰でも「自分はなんてダメなんだらう」と思つて生きてゐるものだと思つてゐた。
まあ、上記の統計からいくとそれはあながち間違ひでもないのかもしれない。
でも、さうではないのだといふ。
世の中には自身のことをダメだと思つたりしない人がゐる、「自分は生きてゐるだけですばらしい存在」だとか、そんなことを思つてゐる人がゐる。
知らなかつたよ。
と、思はず歌ひ出したいくらゐの衝撃を受けた。
その後、その「自己肯定感」とやらを持たうとしてみては挫折して、「もういいや、そんなものなくても今まで生きてきたんだし」と思ふやうになつた、とは、これまたここにも以前書いたやうに思ふ。
昨日、ふと気がついた。
もしかして、自分がダメな理由の大半は、睡眠不足のせゐではあるまいか。
考へてみたら、やる気がないのも気が利かないのも碌にものを云ひ返せないのも、もとをただせば睡眠不足で気力がなくなり頭が回つてゐないせゐなのぢやあるまいか。
普段から十分睡眠を取つてゐたら、もつとやる気も出るし気も頭も回るやうになるのぢやないだらうか。
無論、睡眠不足の状態をよしとしてしまつてゐるのは自分なわけだが。
でも好きで睡眠不足な状態に陥つてゐるわけではない。
通勤にかかる時間と働く時間とから家を出る時間と帰りつく時間とを割り出すと、もうこれ以上はどうしやうもない状態になつてゐるのだ。
自分の力でどうにかしやうとしたら、転職するしかない。
そして、いまさら転職なんぞできるわけもない。
そんなわけで、いままでになく自己肯定感があがつてゐる。
その前の状況から見て、ではあるけれども。
« 十連休には不善を為さう | Main | ヤバいあみもの »
Comments