連続編みモチーフにしないわけ
Hell's Grannies Hat 用の花飾りはぼちぼち進んでゐる。
いまはアイリッシュクロシェットの花ばかり編んでゐる。
花びらが二段のものと三段のものとをそのときのの気分で作る。
アイリッシュクロシェットに限らず、モチーフを作りためてつなぎあはせる手法のあみものは、これまであまり作つたことがない。
作りはじめても途中で挫折することが多い。
途中で挫折すると、ものがモチーフだけにほどいた糸もたいした長さにはならない。
それで困つてしまつて、「もうモチーフつなぎはやめる」と思ふこともしばしばだ。
世の中には連続編みモチーフといふものもある。
カスパリー編みとも呼ばれてゐて、おそらく「カスパリー編み」と称すると著作権だか特許だかにふれるのだと聞いた覚えがある。
それで「連続編みモチーフ」といふ、何をするかわかりやすい名前で呼ばれることもあるのだらう。
仕組みはそれほどむつかしくはない。
円形のモチーフを一列つなげたいとしやう。
最初のモチーフを半分だけ編む。次のモチーフも半分だけ編む。それを編みたいだけ繰り返して、最後のモチーフは全部編み、戻りながらほかのモチーフを円として完成させていく。
何段にもつなげたい場合は、円の四分の一とか三分の一とか、適切な位置まで編んで次のモチーフにうつるをくり返し、戻りながらひとつひとつのモチーフを完成させていく。
仕組みはかんたんだが、どの位置まで編んで次のモチーフにうつるかを考へるのがちよつと手間だ。
それで結局モチーフをひとつひとつ編むことになるのだつた。
モチーフつなぎは苦手だ。
つなぐのがいけない。
編みながらつないでいければいいのだが、あとから針を使つてつなぐやうなのは完成できた試しが多分ない。
しかし、編みながらつなげていく場合、モチーフ編みのよさが生かされないことも考へられる。
モチーフ編みのよさといつて、ちよつとあいた時間に小さいものを編みためておける、といふことがあるからだ。
この、「ちよつとあいた時間に小さいものを編みためることができる」ことのよさを今回、しみじみ感じてゐる。
平日などはたいして編んでゐる余裕はない。
エアポケットのやうにふつとあいた時間に、ちまちまとモチーフを編む。
場合よつては完成させることもできる。
これがいまのやつがれの状況にぴつたりとはまつた。
それで、これまで苦手としてきたアイリッシュクロシェットのモチーフも編みためることができてゐる。
あとはどうつなぐかだなあ。
それと、帽子を編んだものの、時間のあるときに天気の悪いことがつづいたので、まだ整形できてゐない。
これも早くしなければ。
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