3月の読書メーター
3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1417
ナイス数:30
飛ぶ教室 (新潮文庫)の感想
こどものころのことを忘れずにいるのは時につらいけれど、多分、それも含めての「けっして忘れないこと! 約束してくれるかな? (P20)」なのだろう。ほかの訳書より読みやすい。
読了日:03月06日 著者:エーリヒ ケストナー
The Artist's Way: 25th Anniversary Edition (English Edition)の感想
ないことになっている創造的な自分を取り戻しましょう、という内容。なにが自分の創造性(というと大げさだなあ。「何かを作りたいという気持ち」とでもいおうか)を阻んでいるのかを探っていく過程はつらいかもしれない。morning pagesはいいのだが、artist dateとは具体的にどういうものなのかがよくわからない。Web検索をかけると「こういうことをするといい」というのがたくさん出てくるけれど、そういうことでいいのかな。
読了日:03月14日 著者:Julia Cameron
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)の感想
「ましてや、たんに印象や直観のみに頼って作品を解釈するのは、貧しい読み方だと言わねばならない。」(pii)。うわー、耳が痛い。いろいろな切り口があるということだなと理解した。「透明な批評」というのが興味深かった。気に入った作品に対しては「透明な批評」(というのはおこがましいが)が多い気がする。
読了日:03月19日 著者:廣野 由美子
The Great Gatsby (English Edition)の感想
昔読んだときは推理小説のような読み方をしたように記憶している。今回もやっぱりそういう読み方をしてしまったものの、「これって、語り手が自分のいいように解釈した話なのでは?」と思うこともしばしば。なんかもっと違う受け取り方があるようにも感じた。Amazonから勧められて読んでみた。そういうのも悪くない。
読了日:03月21日 著者:F. Scott Fitzgerald
「怪奇大作戦」の挑戦の感想
「マイティジャック」や「ウルトラセブン」の状況を絡めつつ「怪奇大作戦」を制作前の段階から各話、番組終了後までを関係者の談話や手帳などから語った本。資料からの推論に著者の経験が十二分に生かされていて大変興味深い。それを考えると「狂鬼人間」に関する記述も読みたかったなあ、とないものねだりをしてしまうのも宜なるかな。
読了日:03月27日 著者:白石 雅彦
思いつきで世界は進む (ちくま新書)の感想
橋本治に「私は映画なんか見ませんが(P32)」とか云われるとなんだかつらい。「恥を知れ!」とか「モラルの問題」とか、結局そこに行き着くのだろうか。橋本治を読むと「人と違ってもいいんだ」と心強く思ったものだけれども、それは「人は自分とは違う」ということなのだなあと今更ながらに思う。
読了日:03月29日 著者:橋本 治
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