予備知識なしの「映画刀剣乱舞」鑑賞
昨日、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の登場人物の登場順と名前の判明する順について書いたのには訳がある。
「映画刀剣乱舞」を見たからだ。
「刀剣乱舞」については、ほとんど知らずに行つた。
知つてゐたことは、刀剣を擬人化したゲーム、といふことくらゐだ。
映画については、堀内正美が出演してゐることも知つてはゐた。
ほかのことについてはまつたく知らない。
なにしろ見に行つて、「槍もゐるのか!」と驚いたほどである。
ミュージカルと芝居とそれぞれあるといふことも、それぞれで配役が違ふといふことも、知らなかつた。
映画には刀剣の擬人化である「刀剣男子」と呼ばれる登場人物が十人弱登場する。
親切なことに、ひとりひとり名前と刀剣としての種類である大太刀だとか脇差だとか短剣だとかが文字として表示される。
が、なにしろ十人近くゐるし、名前が出てくるのもわりと一瞬だし、覚えられないよ、と見てゐて思つた。
それでも見てゐるとお互ひに名前を呼び合ふので通称のやうなものは覚える。
わからないのは種類だ。
見てゐると、種類によつて戦ひ方が違ふのではないかといふことに気がつく。
槍は足下も攻撃する、とか。
短剣は接近戦で身の軽いところを見せてくれる、とか。
種類は覚えられなかつた山姥切は居合なんぢやないか、とか。
ところが、この戦ふ場面もめまぐるしくカットが変はるので、確認しきれない。
誰が出て種類はなんなのかくらゐは覚えてくるのだつたかもしれないなあ、と反省してもあとのまつりだ。
誰が誰だかあまりよくわからない状況で、それでは映画はつまらなかつたのか、といふと、ちやんと楽しく見ることができた。
本能寺の変にまつはる話だから、そこに出てくる歴史上の人物はだいたいわかるし、どういふ展開なのかもわかる。
それをうまくアレンジしてあつて、「え、それつてどうなるの?」と興味を引かれる作りになつてゐる。
また、信長役はちよつとセリフ力(ちから)が足りないなーといふところがあるものの、秀吉役が懐の深いところを見せてゐて、おもしろい。
あとはやつぱり堀内正美ですか。
最高ですね。
よくぞ配役してくれた、と感謝の念しかない。
そんなわけで、映画といふものは登場人物の名前や出自のやうなものがわからなくても、案外楽しめるものなのだなあと思つた。
それが昨日のエントリにつながるわけだ。
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