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Monday, 25 February 2019

It's Strange But It's True

Hell's Grannies Hat の土台は編み終はつた。

Hell's Grannies Hat

思つたよりも想定通りの形に編めた。
写真はまだ整形前で、表目を表にしてゐる。
整形したあかつきには、裏目の方を表にするつもりだ。

形については、縁の編み方がよかつたのだと思ふ。
細編み六目で編み始めて、頭頂部と縁とは一段に六目づつ増やす分散増目にする予定だつた。
頭頂部はその通りに編んだ。
縁は、一カ所だけ一段に十二目増やし目することにした。
一番端がちよつと波打つてはゐるものの、全体の形はかうしたいと思つてゐたものになつた。

次回編むときがあつたら、頭頂部とその先とは分けて編むつもりでゐる。
頭頂部は輪に編んで、そこから先は縦長に編んだものの長辺を頭頂部の端に編みつけるかかがりつけるかするといいやうに思ふ。
縁をそのままつづけて編むか、または輪に編むかは考へる必要があるな。

土台ができたので、早速飾り部分も編み始めた。

Hell's Grannies Hat

飾りはアイリッシュ・クロシェの薔薇やその葉をぐるつと輪になるやうに編むつもりだ。
とりはづしできるやうにする予定である。
ほんたうはモデルとおなじやうに色とりどりの花にするつもりだつたが、思つたやうな毛糸が見あたらなかつたので、暗めの生成にしてみた。

Hell's Grannies といふのは、「空飛ぶモンティ・パイソン」に出てくるおばあさんのギャング団だ。
大変凶悪かつ極悪で、暴走族さへ恐れをなす存在である。
このおばあさんたちがかぶつてゐる帽子がこんな感じの黒くて縁にたくさん花を飾つたやうなものなのだつた。

ずーつと編みたい編みたいと思つてゐたのだが、なかなか機会がなく、そのままになつてゐた。
後押ししてくれたのはモンティ・パイソンではなく、クイーンだつたりする。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」で「I Want to Break Free」のPVをそのままそつくり真似た場面がある。
それを見てなつかしくなつて実物の方のPVを見返した。
このPVは、どちらかといふと「Coronation」のパロディよりもフレディ・マーキュリーによるニジンスキー・リスペクトな場面の方が気になつてゐた。
でもあらためて見直してみると、女装の場面も悪くない。
特におばあさんだからといふのでこれまで見過ごしてゐたけれど、ジョン・ディーコンの薄い唇の形がとてもいい気がする。
かぶつてる帽子も Hell's Grannies のものによく似てゐるし。

といふわけで、やつと長年の野望に手を着けることになつた。

この先、アイリッシュ・クロシェの花や葉を編むのにまた時間がかかるが、ここまで来たら完成させるしかあるまい。
どうせ自分でかぶるわけではないのだし。

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