タティングレース、見かけますか?
タティングレースを作る人は増えてゐるのだと思ふ。
だがその実感がない。
自分の周りにタティングレースをする人がほとんどゐないからだ。
書店に行けば関連書籍はたくさんある。
タティングをはじめたばかりのころは、藤戸禎子の「華麗なるレース タッチングレース」と藤重すみの「かわいいタッチングレース」くらゐしかなかつたし、普通の書店ではほとんど見かけなかつた。大手手芸店でどちらかあるかどうかといつた状態だつたやうに記憶する。
道具も増えた。
タティングシャトルは色やサイズによる選択肢が増えた。ボビンに糸を巻くタイプのシャトルもある。
ピコゲージや糊など以前は見なかつた関連商品も販売されるやうになつた。
以上の点から、タティングレースは以前にくらべて人気があるのだと見てゐる。
そのはずなのに、なぜかタティングする人をあまり見かけない。
書籍を見るに、タティングレースではアクセサリを作るのが流行してゐるやうに思ふのだが、タティングレースのアクセサリを身につけてゐる人もほとんど見ない。
去年、歌舞伎座ギャラリーで「本朝廿四孝」を見たときに、前方にタティングレースのモチーフをあしらつたピアスをしてゐる人を見かけた。それくらゐしか記憶にない。
自分がタティングレースが好きなので、書店での書籍の数たとか道具の種類だとかをつひ気にしてしまふから、それでなんとなくタティングレースに人気があるやうに見えてしまふのだらうか。
そんな気もする。
あみものをしない人にはレースの見分けなどつかないだらう。
レース織りか、ボビンレースかニードルレースか、棒針で編んだレースかかぎ針で編んだレースか、それともタティングレース?
「そんな違ひがあるの?」といふ人も多からう。
あるいは、単に、自分から「実はタティングレースが好きで」などと云はないし、考へてみたらタティングで作つたものなど身につけたりはしないので、それで周囲にタティングレース好きが集まつてこないだけなのだらうか。
うーん、Twitterのアイコンはタティングレースなんだけどなあ。
Twitterといへば、自分のTimeLineでは大絶賛されてゐるものも、世の中ではとんと耳にしない、なんぞといふものもある。
さういふことなのかなあ。
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