2019年の手帳とくだらぬ打ち合はせ
もう手帳は買はないと云つておきながら、講談社はブルーバックス科学手帳を買つてしまつた。
決め手はひとつ。
付録が楽しかつたからだ。
見開き一週間で左側は日付入りのスケジュール用紙、右側は方眼紙になつてゐる。毎日その日にまつはる科学のできごとがわかる。
巻末には月の地図や公転・自転の図、細胞の構造やキュンストレーキ、数学の公式などなどさまざまな資料がついてゐる。
楽しい。
これは楽しいぞ。
くだらぬ会議で退屈してゐるときににぴつたりだ。
かつて、自分の所属する会社も毎年手帳を作つてゐた。
ある時期から経費削減の名目で作らなくなつてしまつたが、この手帳もなかなか楽しかつた。
週間レフト式なのはブルーバックス科学手帳とおなじで、サイズは能率手帳くらゐだつたと記憶する。
巻末の路線図を見てゐるだけで時間をつぶせたし、企業情報など覚えなくても手帳に書いてあつたのでそれを見ればよかつた。
カレンダーなんかよりずつと役にたつたのになあ。
残念でならない。
来年は、まづはLEUCHTTRUMのA5版でBullet Journalをつづける予定だ。
システム手帳はいつたんお休みにして、バインダにはあたぼうステーショナリーのふたふで箋をはさむつもりでゐる。
さうしたらブルーバックス科学手帳の出番がないぢやあないか、とも思ふが、とりあへず持ち歩いて退屈な会議のお供にするつもりでゐる。
職場では課内の打ち合はせなどでもノートPCを持参してくる人が多い。
一応やつがれにもノートPCはあてがはれてゐるが、なんとなく会議に持つていく気にはならない。
持ち歩くあひだに落としさうだし、あればあつたで打ち合はせとは無関係なことをしてしまひさうだからだ。
実際、ノートPCを打ち合はせの場に持ち込む人は、打ち合はせとはまつたく無関係のことをしてゐるやうだ。
打ち合はせとはさうしたもの、といふこともできるけれど、だつたらそんなものはやめてしまつた方がいいのではあるまいか。
時間のムダだよ。
人を集めるだけ集めてさ。
でもそんな退屈きはまりない打ち合はせでも、ブルーバックス科学手帳さへあれば、月面の地図を眺めることもできるし、全然わからない数学の公式について考へることもできる。
ノートPCとどこが違ふのかと云はれれば、ノートPCですることは自分がやらうと思つてすることだけれども、ブルーバックス科学手帳はたまたまそのページを開いてしまつただけで自分は見るともなしに見てゐるやうな見てゐないやうなぼんやりした状態だ、といふ云ひわけもできる。
褒められた話ぢやないが、すべてムダな打ち合はせがいけないので、それはやつがれのせゐではない。
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