10月の読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1519
ナイス数:25
The Culture Map (INTL ED): Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures (English Edition)の感想
著者も書いているが、ここに書かれているのは国単位のマクロな視点から見た違いの話で、ミクロな話だって当然ある。日本人の中にだって時間に頓着しない人もいる。でも云われてみればあのときのあのオランダ人の反応はそういうことだったんだ、と思うこともあり、興味深くはあった。
読了日:10月10日 著者:Erin Meyer
お囃子えりちゃん寄席ばなしの感想
歌舞伎役者の養成コースについては話を聞く機会もときたまあり、映像を見ることもあるが、寄席囃子の養成コースについては寡聞にして聞いたことがない。「こんな感じなんだー」とおもしろく読む。
おもしろいと思った落語を自分で口演してみると驚くほどおもしろくないのはなぜなんでしょうね。
何かが気になったり好きになったりするとそれに関する本が読みたくなる。先日のウルトラセブン落語で遅ればせながらはじめて三味線を引く姿を拝見し、本を出していると知って手に取ってみた。
読了日:10月10日 著者:恩田えり,新子友子
与話情浮名横櫛―切られ与三 (岩波文庫)の感想
團十郎の与三郎、先代雀右衛門のお富で伊豆屋店先の場を見たときは源氏店のすぐ後で、なんでそんなに与三郎がうらぶれているのかよくわからなかった。今回読んでそのあたりの事情がはじめてわかった気がする。普段出ない場も読んでいるとおもしろいが実際に芝居にすると「宝物の紛失、よくあるよね」で終わってしまいそう。くり返し上演して様々な役者の工夫がこらされた場面だけが残るのかもしれないなあ。与三郎の夢の部分はそこだけ独立させて舞踊仕立てにしたら案外いけるのではあるまいか。
読了日:10月18日 著者:瀬川 如皐
古人に学ぶ 中国名言集の感想
なぜ中国では「知的所有権」が根付かないのか。その理由は元々は詩作の方法であった「換骨奪胎」にあるという。「中国の古典詩(私たちのいう漢詩)は、引用のモザイクである。つまり引用合戦である。先祖供養といえぬこともない。(P85)」と本にはある。中国に「知的所有権」を押し付ける米国にだって「荒野の七人」や「スターウォーズ」や「ライオンキング」がある。こうした作品は「換骨奪胎」して生まれたものではないのか。だとしたら中国が知的所有権を受け入れることもできるように思うのだが。
読了日:10月20日 著者:草森 紳一
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)の感想
成果ではなくプロセスが評価されたというのはちょっと意外だった。考えてみればそうか。職場で見てても左遷されても帰ってくるものなー、大抵は。個人向けに変換すると過去の栄光に縛られていてはダメ、ということだろうか。成功したことによって判断を誤り、失敗したことが教訓となる、みたような話を読むと「易だなあ」と思う。
読了日:10月28日 著者:戸部 良一,寺本 義也,鎌田 伸一,杉之尾 孝生,村井 友秀,野中 郁次郎
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