増え続ける糸・毛糸
現在持つてゐる糸を全部使ひきれないだらうと思ふやうになつたのはいつだつたらうか。
気がついたら糸だらけになつてゐた。
あみものやタティングレースは趣味ではあるけれども、こんなにたくさんは編めはしない。
編めないのに糸を買ふ。
増える。
And so it goes.
Yarn Harlot を読んでゐると、あみものをする人といふのはさういふものなのだ、といふ。
一生かかつても編みきれないほどの糸を所有して、しかもさらに買はうとする。
この糸はおばさんのイタリアみやげだから編めない。
この糸はもう廃番になつた大好きな糸だから編めない。
さうして毛糸がどんどん増えていく。
かと思へば、Ravelry をはじめたばかりのころ、「いま編んでゐるものを完成したら次の糸を買ひに行く。だから手持ちの毛糸といふものはない」と云つてゐる人がゐて、すごいなあと思つた。
うらやましいとさへ思つた。
そんなだつたらどんなにいいだらう。
いま、タティングレースのスカーフを作つてゐる。
パピーのNew2Plyといふ極細毛糸を使つてゐて、これは「タティングでなにか作らう」と思つて最近買ひ求めたものだ。
タティングに使へるレース糸はいくらもある。
なのに買つてしまふ。
まあ、極細毛糸に関して云ふと手持ちにはそれほどはなく(つまりある)、タティングに使へるやうなものはないと思つてゐる。
だから買つてしまつたのだが。
でもなにも買ふ必要はなかつたのだ。
毛糸でなくたつていいぢやあないか。
レース糸でなにか作れば。
なぜそれができないのだらうか。
これが終はつたら、手持ちの糸でなにか作らう。
おなじ色おなじロットで何玉か持つてゐる糸があるから、それで春夏用のスカーフでも作るかな。
それにはいま作つてゐるスカーフを仕上げなければならない。
そして、それがいつのことになるか、まつたく知れないのだつた。
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