9月の読書メーター
9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1823
ナイス数:20
Proust and the Squid: The Story and Science of the Reading Brainの感想
前回読んだ本では、どんな言語でも使う脳の部位についての記述が多かったが、この本では言語によって異なる使用部位についての記述が多い。また前者ではソクラテスの読むことに対する不安に対しておなじ家族の中の文字を読める人と読めない人とを比較して反論するが、この本ではソクラテスの不安に好意的な見方をしている。同じように読書と脳とを研究してもいろいろと異なるのだなあ。おもしろい。
読了日:09月12日 著者:Maryanne Wolf
将棋の歴史 (平凡社新書)の感想
市井の人々の話を知りたかったのだが、明治時代がはじまるまではそうした話題はほとんどない。資料もあまりないのかもしれないし、式亭三馬でも読んでおけ、ということなのだろうか。
読了日:09月14日 著者:増川宏一
なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)の感想
十三世片岡仁左衛門が「お客様は「吉田屋」の伊左衛門をと云ってくださるが自分は男として「馬盥」の光秀がやりたい」と云っていたという。客のわがままで見聞きすることなく終わるものも多いのかもしれない。
読了日:09月16日 著者:柳家さん喬,柳家喬太郎
地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)の感想
地学を学ぶことで地球全体をひとつの「システム」として理解するマクロな視点を得ることができるという。いまは分野が細かくわかれていて日々新しいことが発見される時代だと思っている。その現代にあってマクロな視点を持つことができるというのは結構大切なことなんじゃあるまいか。
読了日:09月20日 著者:鎌田 浩毅
本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)の感想
付箋が鈴なりになるほど共感する点が多いのだが、「でも総務課長でらしたんでしょう?」と思ってしまう。
読了日:09月25日 著者:穂村 弘
私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)の感想
著者はよく考える人のことは好きなのだろうか。と思ったが、考えてみたら「よく感じない人、よく考えない人」は嫌いだと書いてあるが、その逆は好き、とは書いていない。嫌いの反対は好きとは限らないか。
読了日:09月27日 著者:中島 義道
植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)の感想
一ヶ月の間に百八十五冊買い、そのうちいいものは三十冊くらいだろうと書いている。そういうものかもしれない。
書いてあることはどこに行ってなにを買ってなにを食べたか、なんの原稿をどれくらい書いたか、誰に会ったかくらいなのだが、なぜかおもしろい。いろんなペンを使っていることにも刺激を受けた。
読了日:09月30日 著者:植草 甚一
読書メーター
« 本を読むのをやめやうか | Main | ノールビンドニングとかボスニアンクロシェとか »
Comments