あみもの用かばん
最近はなにか手仕事をするとなるとタティングばかりで、あみものはほとんど進んでゐない。
これではいけないと思つて、トートバッグをとりだしてきてはいろいろあさつてゐる。
我が家に来る帆布のトートバッグはかたつぱしから編みかけのもの入れになる運命にある。
これまでこの運命から逃れたトートバッグは二点、それもいづれも家にある中では一番めと二番目に新しい手提げなので、いつ編みかけ入れになつてもをかしかない状況だ。
なぜ帆布のトートバッグなのかといふと、まづ毛糸のひつかかるところがほぼないから、といふのが理由としてあげられやう。
帆布のトートバッグで、ファスナーがなく、これといつた金具もついてゐないものは編みかけ入れに最適だ。
トートバッグは大抵底が大きくて、いろいろなものが入れられる。
小さいバッグには帽子やくつ下などこものの編みかけ、大きいバッグには大物の編みかけを入れる。
編み棒も毛糸もあみものの本もその他あみもの道具も基本的には全部入れることができる。
持ち手があるから持ち歩きやすい。
持ち手がふたつあるので、二色の編み込み模様のときなどは片方の持ち手に一色、もう片方にもう一色の糸を通すと塩梅がいい。
編み終はると、ほぼ必ず毛糸があまる。
その毛糸をいれたまま次なるプロジェクトの毛糸と編み針などをトートバッグに入れる。
これをくりかへしてゐると、いつしかトートバッグが毛糸でいつぱいになつてしまふ。
さうなると、その時点までは手提げとして使つてゐたトートバッグがあみもの用かばんに昇格する。
そんな感じで、あみもの用になつてしまつたトートバッグがあとを絶たない。
これはいい加減なんとかしないとな、といふので、最近はトートバッグは外出時に手提げとして使つてゐる。
うーん、でも、外出先でも編みたいよねー。
かくしてトートバッグはあみもの用かばんになつてしまふのだらう。
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