羊の匂ひのする毛糸
涼しいと編むねえ。
我ながら現金だなあと思ひつつ、涼しいと編む。
ただ、いまはタティングレースに夢中なので、そんなには進んでゐない。
編んでゐるのは先日編み始めたくつ下だ。
パピーのブリティッシュファインで編んでゐる。
手洗ひ必須なので、ヨガソックスにするつもりだ。すなはちかかととつま先とは編まない。その方が洗ふのが楽な気がするからだ。
実際、かかととつま先とがない方が乾きも早いだらうと思ふ。
パピーのブリティッシュファインのうち、とくに羊の毛の色そのままのやうな淡い灰色を選んだ。
心なしか羊の匂ひがする。
ブリティッシュエロイカもさうだつたかなあ。
パピーのブリティッシュエロイカは極太で、渋い中にもくつきりとした色合ひの毛糸があつて気に入つてゐる。編みやすいしね。つひ縄編みなどしたくなる毛糸だ。
ブリティッシュファインを見ると、ブリティッシュエロイカを中細にしたやうな感じがして、やはりいいなと思つてゐる。中細だけど縄編みめいた模様を入れたくなるのはブリティッシュエロイカに似たところがあるからかもしれない。
七月、異様に暑い日がつづき、台風のおとづれとともにすこし涼しい日があり、また暑い日がやつてきて、ここのところかなり涼しい。
気温も低いが湿度が低いのが過ごしやすい理由だらう。
あみものも進むし、つひつひタティングレースもしてしまふ。
暑いうちは寒くなつたときのことを想像するのはむつかしい。
寒さは覚えてゐる。
去年一昨年とヨガソックスを二足づつくらゐ編んだ。
足下から冷えるからだ。
ヨガソックスで足首を覆ふと、冷えがだいぶやはらぐ。
ほんたうはかかともつま先もあつた方があたたかいことはわかつてゐるけれど、どちらもくつにあたつてすり切れやすい部位だ。
聞くところによると、フィギュアスケータは練習中、首・手首・足首があたたまるやうな装備をしてゐるといふ。
だつたら足首だけでもよからうと思ふ。
首はマフラー、手首は手袋で覆つてゐるしね。
かうして寒さは覚えてゐるものの、体感としてよみがへつては来ない。
したがつて、くつ下の脚部分もどれくらゐの長さがいいかチト判断に苦しむ。
寒くなつてから編んだ方がよかつたのかなあ。
ヨガソックスなら編まうと思つて編み始めればすぐできるのだし。
などといひつつ、去年から気になつてゐたブリティッシュファインを使つてみたかつたんだよね。
毛糸があまるやうなら指なし手袋も編みたいと思つてゐる。
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