毛糸を使ひ切る計画でくつ下を編む場合
この暑いのに、毛糸のくつ下をぼそぼそと編んでゐる。
パピーのブリティッシュファインを0号の針で編んでゐる。
くつ下だから、編んでゐる最中に編み地が躰にあたることもなく、暑いのは毛糸をかけてゐる指くらゐだ。
だから編める。
と思つたのだがなあ。
今年の暑さはちよつとどうかしてゐる。
一日無風といふ日もめづらしくない。
せめて夜くらゐは風が吹いて眠りやすくなるとだいぶ楽なんだがなあ。
このくつ下はヨガソックスにするつもりだ。
すなはちつま先とかかととは編まない。
さうすると、脚から編んでも毛糸の残りを考へながら長さを決めやすい。
そんな気がする。
つま先から編みはじめるのは、毛糸を使ひきりたいときだ。
足の部分だけ編めてしまへば、あとは脚の部分の長さを調節すればいい。
ところが、Pomatomus や Monkey などのくつ下のデザインで有名な Cookie A. は、脚から編みはじめても毛糸を使ひ切るのに支障はないといふやうなことを云つてゐる。
はたしてさうなのだらうか。
脚部分の長さなら、毛糸がなくなつたところで終はりにすればいい。
だが足部分はどうだらう。
きちんとつま先まで編めなければくつ下として機能しないのではあるまいか。
そんなことを思ひながらしかし、今回は脚部分から編みはじめてゐる。
それでゐながら毛糸を使ひ切らうとしてゐる。
なぜそれができるのかといへば、かかととつま先とを編まないからだ。
足部分は中程を覆ふくらゐ編めばいい。
さう思つてゐるからである。
といふことは、Cookie A.は、つま先やかかとを含めた足部分を編むのにどれくらゐの量を残しておけば大丈夫といふことがわかつてゐるといふことか。
或は脚部分の長さに個人的な規範でもあるのか。
どちらも、かなあ。
ちなみにやつがれはなにも考へずに編むときは、かかとの半ばで折つたときに履き口とつま先とがほぼおなじ位置にくるくらゐの長さが気に入つてゐる。
デザインにもよるけれども、編んだときにバランスがいいなあと思ふのだ。
今回は脚部分はかなり長くなる予定だ。
寒さ対策のレッグウォーマ代はりにするつもりだからそれでいいと思つてゐる。
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