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Wednesday, 22 August 2018

「怪奇大作戦」上映会に行く

八月十九日(日)、和光大学ポプリホール鶴川で催された「放送開始50年「怪奇大作戦」飯島敏宏×実相寺昭雄監督セレクト上映会」に行つてきた。
「鶴川ショートムービーコンテスト」のプレイヴェントとして開催されたものだ。

イヴェントでは、以下の四本が上映された。

  1. 「壁ぬけ男(監督 飯島敏宏)」
  2. 「恐怖の電話(監督 実相寺昭雄)」
  3. 「霧の童話(監督 飯島敏宏)」
  4. 「京都買います(監督 実相寺昭雄)」

上映後、飯島敏宏・桜井浩子・稲垣涌三・鈴木清・中野稔によるトークイヴェントもあつた。

「怪奇大作戦」を大きなスクリーンで見ることに不安はあつた。
大きい画面で見たら怖いぢやないか。
とくに「壁ぬけ男」は壁ぬけ男ことキング・アラジンが異様に怖い。
メイクが怖いし、下からあふるやうな照明も怖いし、じわじわと消へていくさまも怖ければ、最後の場面もまた怖い。
そんなわけでほとんど見ない話なのだが、見れば見てしまふんだな、これが。

久しぶりに見るので、劇伴がかなり凝つてゐることにチトおどろく。かなり攻めてるんぢやあるまいか。
玉木宏樹といふと「大江戸捜査網」を即思ひ浮かべるけれど、こんなところでこんな冒険(?)をしてゐたのか、と思ふ。

助さんこと三沢京助がふしぎとツルツルツヤツヤしてゐるのにもやはりちよつとばかりびつくりする。
こんなだつただらうか。
デジタルリマスタのおかげ?
勝呂誉演じる助さんは主役のはずなのだが、第一話からそれほど活躍してゐるやうには見受けられない。
話の内容的にキング・アラジンの方に興味がうつつてしまふからか。

小林昭二演じる町やんこと町田大蔵がなんだかとつてもリアルだ。
ゐるよ、ゐるゐる、こんな警部、みたやうな。
キング・アラジンが消へたあとを確認するのに踏みつけるあたりとか、妙に説得力がある。
キング・アラジンが消へたあとの壁や床を叩いたり踏んだりして確認するのは意図的にさういふ場面を設けてゐる、とは、トークショーのときの飯島監督の弁だ。
さうやつて、キング・アラジン消失場面で撮つた部分と実際の壁や床を撮つた部分とがおなじものであるかのやうに見せてゐたのだといふ。
そこにさらに小林昭二といふのがさらなる説得力を生んでゐる気がするなあ。
トークショーでは、キング・アラジンを演じてゐた田口計は撮影のため水の中に五時間くらゐゐた、といふ話があつた。

四話ともさうなのだが、とくに「壁ぬけ男」と「霧の童話」とは、「これ、ほんとに三十分枠でおさまるの?」といふやうな内容であると思ふ。
話がぎゆつとつまつてゐるといはうか、「よくぞこれを三十分番組におさめたな」と感心してしまふ。
「霧の童話」はわづかばかり尺足らずな感じもしないではないが、知らないで見てゐたら「これ、つづきものなんぢやないの?」と思ふところだ。

箱の中で見るので、音も大きい。その分いろいろ聞こえるものがある。
第一話である「壁ぬけ男」の劇伴が攻めてるなー、といふのは先に書いたとほり。
アフレコなしの「京都買います」では、宿でくつろぐSRIの面々の背後におそらくは隣の部屋のものだらうにぎやかな声が聞こえてくるし、岸田森演じる牧史郎が鳩にえさをやる場面では鳩の鳴き声が入つてゐる。
それと、「怪奇大作戦」つてなぜ主題歌にあんなにいろんなヴァージョンがあるのだらうか。
今回聞いただけでも三つは異なるアレンジのものがあつたやうに思ふ。
昔の番組つてさうだつたのかなあ。

事前にTwitterで見た範囲では、「行きたいけど行けない」といふやうなつぶやきが多く、また、当日券もあるやうな話だつたので、どれくらゐ人が集まるのだらうかと思つてゐた。
実際に行つてみると、300人入るホールがほぼ満員だつたのではあるまいか。関係者も多くゐたのかもしれないが、自分が発券したチケットの通し番号が150番付近であることを考へると、もともと来やうと思つてゐた人が多かつたのだらうと思はれる。

「ウルトラマン」「ウルトラセブン」と違つて、これといつたイヴェントの情報があまりない「怪奇大作戦」だから、といふこともあるのかもしれない。
TVで再放送したら見る人もゐるんぢやないか知らん。

トークショーについても書きたいが、また機会があつたら。

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