7月の読書メーター
7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1706
ナイス数:21
易経〈上〉 (岩波文庫)の感想
米光一成の「思考ツールとしてのタロット」に「コレスポンデンス」という考え方が出て来る。易経もコレスポンデンスでできているのだなあと思いながら読む。なんだか楽しい。
読了日:07月02日 著者:
易経〈下〉 (岩波文庫 青 201-2)の感想
年を取ると新しいことに出会った時にそれまでの自分の経験と照らし合わせて似たものを引っ張り出してきて「これのようなものだ」と思うようになるという。そこで終わるのではなくて、過去に出会った似たようなもの(と自分が思うもの)と新しいものとを衝撃させて新たな視点新たなものの見方を身につければそれもまたそんなに悪いことではないのではないか。易もまたそうして読み解いていくとよいのではないか。そんな風に今回は読んだ。
読了日:07月05日 著者:
知的生産の技術 (岩波新書)の感想
生産に目が向いていた今までに比べて、「どうせ自分は生産なんかしないんだし、だったら紙の整理だろう」ともっと前に気づきたかったよ。いまさら遅いよ。多分、そういうシステムを取り入れたらこどもが小学校からもらってくるプリントもうまいこと処理できるようになるんじゃないかと思うのだが甘いかな。
読了日:07月06日 著者:梅棹 忠夫
その情報,本当ですか?――ネット時代のニュースの読み解き方 (岩波ジュニア新書)の感想
ここ数年NHKの午後九時のニュースを見るとトップニュースにがっかりする。「これがトップ?」と思う。そういう状況であることは中にいるとわからないのかもしれない。でも、そういうニュース番組を作っている放送局の人間であることを前面に出して「本当の事実」などと云われると眉につばをつけたくなってしまう。どうやったら本当の事実にたどりつけるかという話はほとんどないので肩透かし。最後にかろうじて「国会図書館」が出てくるが、この本の対象読者には向かない内容かと思う。
読了日:07月16日 著者:塚田 祐之
The Prodigal Tongue: The Love-Hate Relationship Between American and British Englishの感想
人類皆平等(という建前)の国と階級社会の国との違いという話がおもしろかった。米語と英語とはスペイン語とポルトガル語ほど変わらないわけ、とかも。「英語でしゃべらナイト」でもいっていたいわゆる「グローバル・イングリッシュ」には米国人や英国人は関わらない方がいい、とかね。外国語で話す体験に乏しいから、というのが理由のひとつだった。なるほどねえ。
読了日:07月19日 著者:Lynne Murphy
植草甚一の勉強の感想
植草甚一の全著作を出版順に取り上げている。関東大震災から植草甚一は変わったという旨のことを述べていて、それとは別の話として植草甚一は政治に興味がなかったとか無知だったとかある。だったら市川猿之助の松竹離脱の記事をあんなに丹念にスクラップしていないだろうと思うのだが、澤瀉屋の事件は震災の前だったか。読み返したくなる本もあるけれど、大半は学校に通っている時分に図書館で借りた本で手元にはない。入手できそうな本を探してみるかな。
読了日:07月27日 著者:大谷 能生
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