増殖する情報カード
情報カード、どうしやうなあ。
さう考へてゐるうちに、情報カードに書くといふ習慣が身についてしまつた。
さあ、どうしやう。
情報カードについてWeb検索をしてゐるうちにPoICに出会つたのが運の尽きだつた。
なんだかすごくシステマチックで、しかも楽しさうだつた。
最近はそれにさらに43Tabs システムなんてのも加はつて、「もう、カードだけあれば無敵ちやん」といふ感じなのだが、残念ながらまだ43Tabs システムは試してみてゐない。
自分の中で使ひ終はつたToDoカードの行き先がはつきりしないからだ。
43Tabs システムはタスク管理やToDo管理をするものなので万人向きだと思ふ。
もちろん、「カードは向かん」といふ人もゐるかもしれないけれど、ToDoやタスクの管理はどんな人にも多かれ少なかれ必要なことなので、「試してみなよ」と勧めやすい。
しかし、昨日も書いたやうにPoICのやうなシステムといふのは、生産をする人向きで、生産をしない人にはどうよ、といふ気はする。
その一方で、手帳は誰でも使ふものだ、と思ひなほしたりもしてゐる。
スケジュール帳やスマートフォンのスケジュールアプリケーションは、誰でも使つてゐる。
最近は社内の予定管理も専用のアプリケーションがあつてそれを使ふやうになつてゐたり、使用を強いられたりしてゐるやうだ。
それならば、ちよつとした備忘録に情報カード……とはなんとなく勧めにくいのはなぜなのだらうか。
ひとつには、カードはバラバラになりやすいから、といふのがあると。
手帳に書いておけば書いておいたページがばらけてどこかに消へてしまふといふこともない。
だが、情報カードの場合はきちんと管理しておかないと、書いたカードがどこかへ消へてしまふ可能性がある。
また、カードは入手しづらいといふこともある。
比較的大きな文房具店に行つても探してゐるカードがない場合がある。
カードにはいろいろとサイズがあり、それぞれのサイズに罫線や無地、方眼罫など種類が複数ある。
なので、店頭にカードがあつたとしても、自分の求めるサイズの求める種類のカードがない場合が往々にしてある。
最近はネット通販で買ふといふのも手だが、さうすると1パックだけ買ふといふのも気が引ける。
反対に、カードははじめやすいともいへる。
入手しづらいのにはじめやすいとは不思議かもししれない。
ただひとたび入手してしまへば、カードは一枚一枚ばらにして使ふことができる。
とりあへず何枚か使つてみて、向かなかつたらそこでやめることも可能だ。
ノートだと最初の数ページを使つてあとは空白といふのはなんだかもつたいない気がするが、カードなら別の用途に使へばいい。
情報カードはちよつとしたレシピなどを書いておくのにとても向いてゐるし、とりあへずメモ用紙として使ふこともできる。
使つてみて向かないと思つても、無駄になりにくいのだ。
さう思つて軽い気持ちではじめた情報カードの利用も、そろそろ九百枚を超えたあたりだらう。
一週間に三十枚書くとして、毎年千五百枚ほどのカードが増えていく。
それをどう管理すればいいのか。
さう思ふと気が遠くなる。
ならばここでやめるか。
やめるとして、九百枚以上もあるカードをどうすればいいのか。
やはり情報カードを扱ふのはむつかしいのかな。
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